【コピペで時短】質の高い提案書テンプレート20選!社内向けから営業用まで完全網羅
目次
良い提案書が作れず悩んでいませんか?「何から書けばいいかわからない…」「いつも同じ内容で、相手に響いている気がしない…」そんなあなたのための記事です。
実は、成果に繋がる提案書の秘訣は、質の高いテンプレート選びと「通る」構成の理解が9割を占めます。
本記事では、資料作成のプロが厳選した無料テンプレートと、明日からすぐに使える実践的な書き方のコツを凝縮しました。もう資料作成で迷わせません。あなたの提案活動を成功に導く一助となれば幸いです。
【目的別】今すぐ使える!おすすめ提案書テンプレート
早速、具体的な業務シーンに合わせて活用できるテンプレートをご紹介します。それぞれの特徴を理解し、あなたの目的に最も適したものを選んでください。
【営業・商談向け】汎用性の高い提案書テンプレート
クライアントへの提案で最も重要なのは、課題への共感と解決策の明示です。ロジカルな構成で説得力を高める、汎用的なテンプレートをまとめました。
1. 課題解決型 標準テンプレート
「現状の課題→原因分析→解決策→導入後の効果」という王道の構成で、業種を問わず活用できる汎用性の高いテンプレートです。初めて提案書を作成する方でも、論理的な流れを簡単に構築できます。
2. 製品・サービス導入提案テンプレート
自社の製品やサービスの紹介に特化しており、機能説明だけでなく、導入メリットや活用事例をセットで伝えやすい構成になっています。
3. 競合比較・優位性強調テンプレート
競合他社との違いを明確に示し、自社の強みをアピールしたい場合に有効です。比較表やポジショニングマップのスライドがあらかじめ用意されているのが特徴です。
4. ソリューション提案テンプレート
複数のサービスを組み合わせて複雑な課題を解決する際に適しています。文章で詳細なロジックを説明する必要がある場合に最適です。
5. 年間契約・パートナーシップ提案テンプレート
一度きりの取引ではなく、長期的な関係構築を目指すためのテンプレートです。提案後のマイルストーンやサポート体制を明確に示せる構成が特徴です。
【社内企画・稟議向け】シンプルで分かりやすい提案書テンプレート
社内向けの提案で大切なのは、結論ファーストと費用対効果の明示です。多忙な決裁者にも一目で要点が伝わる、シンプルな構成のテンプレートです。
1. 新規事業・プロジェクト企画書テンプレート
「なぜやるのか(Why)」「何をやるのか(What)」「どうやるのか(How)」を明確に伝える構成で、背景、目的、概要、予算、スケジュールといった必須項目を網羅しています。
2. 業務改善・効率化提案書テンプレート
現状の非効率な点を指摘し、改善策とその効果(コスト削減額、時間短縮など)を具体的に示すことに特化しています。ロジカルな説明が求められるため、Word形式が中心です。
3. 稟議書兼用 企画提案書テンプレート
決裁を得ることを目的とした、ややフォーマルなテンプレートです。承認フローや捺印欄も含まれており、そのまま稟議書として提出できる点が便利です。
4. イベント・キャンペーン企画書テンプレート
目的、ターゲット、コンセプト、コンテンツ、収支計画などを整理するためのテンプレートです。企画の全体像を視覚的に共有するのに役立ちます。
5. 予算申請書テンプレート
特に「費用」の部分に焦点を当てています。必要な予算の内訳と、それによって得られるリターンを明確に関連付けて説明するのに適しています。形式はExcelまたはPowerPointです。
【デザイン重視】おしゃれで差がつく提案書テンプレート(Canvaなど)
企業のブランドイメージが重要となる場面では、デザイン性の高さも説得材料の一つになります。視覚的に訴えかけるテンプレートをご紹介します。
1. Canvaのモダンデザインテンプレート
Webブラウザ上で直感的に編集できるCanvaには、プロのデザイナーが作成したおしゃれなテンプレートが豊富に揃っています。写真やイラストを差し替えるだけで、洗練された提案書が完成します。
2. ミニマル・フラットデザインテンプレート
余計な装飾を削ぎ落とし、伝えたい情報に集中させるシンプルなデザインです。誠実さやスマートな印象を与えたい場合に最適です。
3. インフォグラフィック多用テンプレート
データや数値をグラフや図で視覚的に表現するスライドが豊富に含まれています。複雑な情報も一目で理解させることができるのが強みです。
4. ダークモード基調のテンプレート
IT系やテクノロジー系の企業に人気があり、先進的でプロフェッショナルな雰囲気を演出できます。
5. コーポレートカラー活用テンプレート
自社のブランドカラーに合わせて簡単にカスタマイズできるテンプレートです。企業としての一貫したメッセージを発信するのに役立ちます。形式はPowerPointです。
【Word(ワード)】文章中心の提案に適したテンプレート
コンサルティングレポートや公的な文書など、詳細な文章での説明が求められる場面では、Wordが適しています。
1. 調査・分析レポート兼用提案書
詳細な市場分析や現状分析の結果を報告し、それに基づいた提案を行うための構成です。目次機能と連携させることで、長文でも読みやすくなります。
2. コンサルティング提案書
プロジェクトの前提、スコープ(業務範囲)、成果物、体制、お見積りなどを詳細に記述するためのフォーマルなテンプレートです。
3. 提携・アライアンス提案書
協業のメリットや役割分担、契約条件などを正確に記述するのに適しています。誤解が生じないよう、詳細を文章で詰める際に活用します。
4. 公的機関・補助金申請用提案書
指定された要件に沿って、事業の社会的意義や計画の妥当性を詳細に説明するための、堅実なフォーマットです。
5. システム開発要件定義書風テンプレート
技術的な内容を正確に伝える必要がある場合に便利です。要件、仕様、機能一覧などを整理して記述できます。
そもそも「通る提案書」とは?基本の構成要素を徹底解説
優れたテンプレートを手に入れても、各項目が「なぜ必要なのか」を理解していなければ、その効果は半減してしまいます。ここで、「通る提案書」の基本となる構成とその役割を、一つひとつ解説します。
1. 表紙・タイトル
役割: 誰が、誰に、何を提案するのかを一目で分からせる「提案書の顔」です。
ポイント: 「〇〇株式会社様向け △△改善のご提案」のように、相手の名前と提案の核心を簡潔に記載します。提出日や会社名も忘れずに。
2. 提案の概要・要旨 (エグゼクティブサマリー)
役割: 忙しい決裁者が「ここだけ読めば全体像が掴める」ようにするための要約ページです。
ポイント: 提案書の冒頭に1ページでまとめます。現状の課題、提案の核心、導入後の未来(効果)を簡潔に記述するのがコツです。
3. 背景・現状の課題 (As-Is)
役割: 相手が抱えている課題を明確に言語化し、「そうそう、それで困っているんだ」という深い共感を得るパートです。
ポイント: 事前のヒアリングや調査に基づき、客観的なデータも交えながら記述します。ここで相手の課題を的確に捉えられているかが、提案全体の説得力を左右します。
4. 提案内容・解決策 (To-Be)
役割: 課題に対して、具体的に「何を」「どのように」解決するのかを提示する、提案の核となる部分です。
ポイント: 「3. 背景・現状の課題」で挙げた課題と、ここでの解決策が明確に対応していることが重要です。「〇〇という課題に対し、△△という方法で解決します」という論理を崩さないようにしましょう。
5. 導入による効果・メリット
役割: 解決策を実行した結果、相手にどのような良い変化が訪れるのかを具体的に示すパートです。
ポイント: 「コストが30%削減できます」といった定量的な効果と、「従業員の満足度が向上します」といった定性的な効果の両面からアピールすると、より魅力的に映ります。
6. 実行計画・スケジュール
役割: 提案内容を机上の空論で終わらせないための、具体的な実行プランです。
ポイント: いつまでに、誰が、何をするのかをフェーズごとに区切って示します。ガントチャートなどを用いると、視覚的に分かりやすくなり、相手に「これなら実現できそうだ」という安心感を与えます。
7. 体制・メンバー
役割: 誰が責任を持ってこのプロジェクトを推進するのかを示し、信頼性を高めるパートです。
ポイント: プロジェクトマネージャーや主要担当者の顔写真、経歴、実績などを入れると、相手の安心感に繋がります。「この人たちになら任せられる」と思ってもらうことがゴールです。
8. 費用・見積もり
役割: 投資に対してどれだけのリターンがあるのか、費用対効果を明確にするパートです。
ポイント: 単に金額を提示するだけでなく、「松・竹・梅」のような複数のプランを用意したり、何にいくらかかるのか内訳を明記したりすることで、価格への納得感を高めます。
9. 会社概要・実績
役割: 「私たちは何者で、なぜこの提案ができるのか」という信頼性の裏付けです。
ポイント: 会社概要、沿革、そして特に重要なのが「類似案件の実績」です。同業他社での成功事例などを具体的に示すことで、説得力が格段に増します。
競合に差をつける!提案書作成の3つのコツ
テンプレートと基本構成を理解した上で、さらに一歩進んだ提案書にするための要点を3つお伝えします。
コツ1:相手の課題を「自分ごと化」して言語化する
自分の言いたいことだけを話すのではなく、常に主語を相手(御社)に置いて考えましょう。ヒアリングで相手が使っていた言葉をそのまま使う、業界特有の課題に言及するなど、「私たちはあなたのことを深く理解しています」というメッセージを伝えることが、信頼関係の第一歩です。
コツ2:専門用語を避け、図やグラフで視覚的に伝える
あなたの常識は、相手の常識ではありません。社内でしか通用しないような専門用語や略語は徹底的に避け、誰が読んでも理解できる平易な言葉で書きましょう。また、文字だけで説明が難しい部分は、積極的に図解やグラフ、写真などを活用してください。情報の理解度が飛躍的に高まります。
コツ3:テンプレートを「自分流」にカスタマイズする
テンプレートはあくまで骨格です。より良い提案書にするためには、状況に合わせた調整が不可欠です。
例えば、提案書のフッターに自社のロゴを入れたり、見出しの色をブランドカラーに統一したりするだけでも、オリジナリティと公式感が増します。また、相手にとって重要でない項目は簡略化し、逆に関心が高い費用やスケジュールは手厚く解説するなど、情報の緩急をつけることが大切です。
【Q&A】提案書テンプレートに関するよくある質問
最後に、提案書作成に関してよくいただく質問にお答えします。
Q. パワーポイントとワード、どちらを使うべきですか?
A. 目的と相手によって使い分けるのが正解です。パワーポイントは、プレゼンテーションでの使用を前提とし、図やグラフを多用して視覚的に分かりやすく伝えたい場合に最適です。汎用性が高く、多くの営業提案や企画提案で使われます。一方、ワードは詳細な文章での説明や、契約書に近いフォーマルな内容が求められる場合に適しています。コンサルティングレポートや公的機関への提出書類などがこれに該当します。
Q. テンプレートを使う上での注意点はありますか?
A. 主に二つの点に注意してください。一つは、プレースホルダー([会社名]など)の消し忘れです。テンプレートに予め入っているダミーのテキストを消し忘れると、基本的な確認を怠ったという印象を与えかねません。提出前に必ず隅々までチェックしましょう。もう一つは、テンプレートの構成に固執しすぎないことです。前述の通り、テンプレートはあくまで雛形です。相手の状況に合わせて、項目の順番を入れ替えたり、不要な項目を削除したりする柔軟な姿勢が大切です。
Q.ページ数はどれくらいが適切ですか?
A. 一概には言えませんが、「10〜20ページ程度」が一つの目安です。ただし、最も重要なのはページ数そのものではなく、「伝えたいことが簡潔にまとまっているか」です。長すぎれば相手の読む気を削いでしまい、短すぎれば熱意が伝わらない可能性もあります。本編で要点を伝え、詳細なデータや補足資料は「参考資料」として巻末にまとめるのがスマートな方法です。
まとめ
今回は、すぐに使える提案書テンプレートと、その効果を最大限に引き出すための構成理解、作成のコツについて解説しました。
良い提案書は、あなたとあなたの会社の価値を相手に伝えるための、非常に有効な手段です。
ぜひ、この記事で紹介したテンプレートやノウハウを「賢く活用」してください。テンプレートを土台としながらも、あなた自身の言葉で、相手への配慮を込めて内容を調整することで、提案書は単なる資料から「相手を説得し、心を動かすための資料」へと変わっていきます。
あなたの次の提案が、素晴らしい成果に繋がることを心から応援しています。