SalesNowDB Logo
No.227
更新日 2025年07月31日

営業効率を最大化!Salesforceのタスク管理術を徹底解説

メイン画像

「あのお客様へのフォローアップ、忘れてた…」
「今日やるべきことが多すぎて、何から手をつければいいか分からない」
「マネージャーとして、チームメンバーの活動状況が全く見えない…」

営業活動に追われる中で、このような悩みを抱えている方は少なくないでしょう。多くのToDoを抱え、対応の抜け漏れは、ビジネスにおける大きな機会損失に直結します。

これらを解決する秘訣は、Salesforceの「タスク管理機能」の活用にあります。

この記事では、単なるToDoリストとしての使い方にとどまらない、Salesforceのタスク管理をマスターするための具体的なノウハウを徹底解説します。個人の業務効率化はもちろん、マネージャーがチームの成果を最大化するための秘訣まで、この記事を読めばすべてが分かります。

なぜSalesforceでタスク管理をすべきなのか?

Excelや他のToDoアプリではなく、なぜ「Salesforceで」タスクを管理することが重要なのでしょうか。そこには、SFA/CRMならではの3つの決定的なメリットがあります。

メリット1:顧客・商談情報に紐づけて管理できる

これが最大のメリットです。一般的なToDoリストは、タスクが「点」として孤立しています。しかしSalesforceのタスクは、「どの会社の(取引先)」「誰に対する(取引先責任者)」「どの案件に関する(商談)」ToDoなのかを、すべて紐づけて管理できます。

これは、単なる備忘録ではなく、文脈を持った「活動の記録」になるということです。 顧客のページを開けば、その顧客に関する過去の活動履歴と未来のToDoが一目瞭然となります。

メリット2:対応の抜け漏れを確実に防止できる

全てのタスクに期日を設定でき、自分や他のメンバーに割り当てることが可能です。Salesforceのホーム画面には「今日のToDo」が表示され、期日が迫ると通知を受け取ることもできます。これにより、「うっかり忘れ」という、営業において最も避けたいミスをシステムで防ぎます。

メリット3:チーム全体の活動状況を可視化・共有できる

あなたやメンバーが作成したタスクは、すべてSalesforce上にデータとして蓄積されます。マネージャーは、レポートやダッシュボード機能を使うことで、「チーム全体で今、どれだけの未完了タスクがあるのか」「誰の活動が停滞しているのか」をリアルタイムで把握できます。これにより、的確なサポートや指示が可能になるのです。

【基本のキ】Salesforceでのタスク(ToDo)の作成と管理方法

まずは、タスク機能の基本的な使い方をマスターしましょう。操作は非常に簡単です。

タスクを作成する3つの方法

グローバルアクションから作成する

画面上部の「+」ボタン(グローバルアクション)から「新規ToDo」を選択します。特定の顧客情報に紐づけない、自分用の簡単なメモなどに便利です。

レコード(取引先や商談)の活動タイムラインから作成する

最も推奨する方法です。 取引先や商談のページを開き、右側の「活動」タブから「新規ToDo」を作成します。これにより、タスクが自動でその顧客や商談情報に紐づきます。

ToDoタブから作成する

アプリケーションランチャーから「ToDo」を開き、「新規」ボタンから作成することも可能です。

作成したタスクを確認・編集・完了する方法

作成したタスクは、ホーム画面やToDoタブのリストビューで一覧表示されます。

ToDoリストビューの活用

「今日のToDo」「未完了のToDo」など、標準で用意されているリストビューを切り替えることで、見たいタスクを絞り込めます。

カンバンビューでの直感的なステータス管理

ToDoリストの表示方法を「Kanban」に切り替えると、「未開始」「進行中」「完了」といったステータスごとに、タスクをカード形式で表示できます。ドラッグ&ドロップで直感的にステータスを変更でき、進捗管理に便利です。

他のメンバーにタスクを割り当てる方法

タスク作成時に、「割り当て先」を自分以外のユーザーに設定するだけです。これにより、上司から部下へ、あるいは同僚同士で、特定の顧客への対応を依頼することができます。依頼された側には通知が届くため、依頼忘れや確認漏れもありません。

【マネージャー必見】チームのタスクを管理し、成果に繋げる方法

ここからは、マネージャーがチームの生産性を最大化するための、一歩進んだタスク管理術をご紹介します。

レポート機能でチーム全体のタスク状況を可視化する

Salesforceのレポート機能を使えば、チームの活動状況を様々な角度から分析できます。以下は作成すべきレポートの代表例です。

「チームメンバー別の未完了タスク一覧」

誰がどれだけのタスクを抱え、期限切れのものがどれだけあるかを把握し、業務負荷の偏りを発見します。

「先週の完了済み活動レポート」

メンバーごとの活動量(電話件数、訪問件数など)を定量的に評価し、次のアクションに繋げます。

「商談フェーズごとの活動レポート」

受注した商談と失注した商談では、どのような活動が行われていたかの違いを分析し、成功パターンを見つけ出します。

ダッシュボードで活動量のボトルネックを特定する

作成した複数のレポートを、一つの画面にグラフや表でまとめたものが「ダッシュボード」です。これを毎朝チェックするだけで、チーム全体の健康状態を瞬時に診断できます。

「Aさんは活動量は多いのに商談化率が低い」「Bさんは今週、キーパーソンへのアプローチが滞っている」といった、チームのボトルネックや個々の課題をデータに基づいて発見できます。

定例ミーティングでレポートやダッシュボードを活用する

週次の営業ミーティングで、このダッシュボードをプロジェクターに映して議論しましょう。「なぜこのタスクが遅れているのか?」「この成功事例をチームで共有しよう」といった、感覚論ではない、データに基づいた建設的な会話が生まれます。

営業プロセスを劇的に効率化する、一歩進んだタスク活用術

個人の業務をさらに効率化し、戦略的な活動を生み出すための活用術です。

活用術1:繰り返し発生するタスクを「繰り返しToDo」で自動作成

「毎週月曜の朝に、重要顧客へ定例連絡をする」「毎月25日に、請求書発行の準備をする」といった定期的なタスクは、「繰り返しToDo」機能で自動作成させましょう。一度設定すれば、作成忘れがなくなります。

活用術2:「ToDoリストビュー」をカスタマイズして自分だけのToDoリストを作る

標準のリストビューだけでなく、「自分が担当する、今週期限の、優先度が高いタスク」といったように、表示する項目や絞り込み条件を自分で設定し、「マイ優先タスクリスト」として保存できます。これにより、無数のタスクの中から、今本当に集中すべきことだけを抽出できます。

活用術3:【自動化】特定の条件でタスクを自動作成する(フロー活用)

Salesforceの「フロー」という自動化ツールを使えば、特定の条件を満たした際に、タスクを自動で作成・割り当てることができます。これは極めて強力です。

自動化の例

「商談のフェーズが『提案』に進んだら、3日後に『提案内容のフォローアップ電話』というタスクを、その商談の所有者に自動で作成する」

「新規の問い合わせ(リード)が自分に割り当てられたら、即座に『24時間以内に初回連絡』というタスクを自動で作成する」

これにより、営業プロセスにおける「次のアクション」がシステムによって標準化され、対応の抜け漏れが構造的になくなります。

「ToDo」と「行動」の違いとは?

Salesforceの活動管理を使いこなす上で、多くの人が混乱するのが「ToDo」と「行動」の違いです。この2つは似ていますが、明確な役割の違いがあります。

「ToDo」は未来のやるべきこと

ToDoは、その名の通り「これからやるべき作業」を管理するためのものです。「~に電話する」「~の資料を送る」といった、未来のアクションを指します。完了/未完了のステータスを持ちます。

「行動」は過去に行った活動の記録

行動は、「いつ、誰に、何をしたか」という過去の活動を記録するためのものです。「~に電話した」「~を訪問した」といった、完了したアクションを指します。カレンダーに登録する「行動」は、開始時刻と終了時刻を持ちます。

どのように使い分けるべきか?

  • 未来の約束は「ToDo」で作成 → 完了したらチェックを入れる。
  • 完了した活動の記録は「行動」で残す → 「ToDo」を完了させた際に、その結果を「行動」として記録するのがベストプラクティスです。(例:「フォローアップ電話」のToDoを完了させ、「電話で〇〇と合意」という行動を記録する)

この使い分けを意識することで、活動管理の精度が格段に上がります。

よくある質問 (Q&A)

Q1. モバイルアプリでもタスク管理はできますか?

A1. はい、できます。Salesforceのモバイルアプリは非常に高機能で、外出先からタスクの確認、作成、完了、他のメンバーへの割り当てなど、PCとほぼ同等の操作が可能です。移動中に次の訪問先でやるべきことを確認したり、商談直後に次のToDoを作成したりと、隙間時間を有効活用できます。

Q2. GoogleやOutlookのToDoと連携できますか?

A2. はい、連携可能です。「Einstein 活動キャプチャ」といった機能を利用することで、GoogleカレンダーやOutlookとSalesforceの行動やToDoを同期させることができます。これにより、普段使っているカレンダーツールと二重で管理する手間が省けます。設定にはシステム管理者との連携が必要です。

Q3. タスクの通知を受け取ることはできますか?

A3. はい、可能です。自分に新しいタスクが割り当てられた時や、期日が迫っているタスクがある場合に、Salesforceアプリ内のベルマークや、メールで通知を受け取ることができます。通知の設定は、個人の設定画面からカスタマイズできます。

まとめ

Salesforceのタスク管理は、単なる便利なToDoリストではありません。

それは、全ての活動を顧客情報と紐づけ、抜け漏れをなくし、チームの動きを可視化し、さらには業務プロセス自体を自動化するための、極めて戦略的なツールです。

個人の備忘録として使うだけでは、その価値の10%も引き出せていません。ぜひこの記事を参考に、チームでの共有や自動化に挑戦し、あなたの営業活動を「科学」へと進化させてください。

Salesforceタスク管理を加速する営業リスト作成には「Sales Now」

Salesforceのタスク管理で抜け漏れなく顧客対応を行い、チームの動きを可視化・自動化するには、最新かつ正確なリードデータが不可欠です。
「Sales Now」は全国540万社を網羅し、部署・拠点・担当者単位で連絡先情報をワンクリックで取得できる業界最大級の企業データベースです。

まずはTOPページでサービス内容をご確認いただき、タスク管理をさらに高度化する営業リスト作成を始めてみませんか?

CTA