フォースタートアップスが2021年1月~9月の国内スタートアップ資金調達金額ランキングを発表
- 公開日 2021年10月22日 08:10
- 更新日 2021年12月26日 12:06

成長産業の支援事業を推進するフォースタートアップス株式会社は国内スタートアップに関する調査を継続的に行い、調査結果を自社サービスの「STARTUP DB(スタートアップデータベース)」に公開している。今回は「国内スタートアップ資金調達金額ランキング(2021年1月~9月)」を発表した。
「国内スタートアップ資金調達金額ランキング(2021年1月~9月)」の内容
今回の資金調達金額ランキングでは、Spiber、リキッドグループ、ビットバンク、オリヅルセラピューティクス、タイミー、リバーフィールドが新たにトップ20にランクインした。ランキングの主な内容は以下のようになっている。
1位:Spiber
1位にランクインしたSpiberは第三者割当増資により244億円、事業価値証券化により100億円の総額344億円の資金調達を発表。資金調達完了後の評価額は約1330億円となる。Spiberは構造タンパク質素材「Brewed Protein(ブリュードプロテイン)」を開発する、2007年設立のバイオベンチャー。持続可能な素材への需要が高まるなか、Brewed Protein素材が高く評価され、多くの世界的アパレルブランドとの共同プロジェクトが進んでいる。今回の調達により、年内には初の量産拠点となるタイ・ラヨン工場、その後は米国工場の立ち上げを進め、需要の拡大に対応していく。
2位:スマートニュース
251億円の資金調達を発表したスマートニュースは2位にランクインした。評価額は2000億円を突破している。スマートニュースはニュースアプリ「SmartNews」を運営。今回の調達により、米国で提供しているサービスの機能をさらに拡充し、米国での成長を加速させていく。
7位:リキッドグループ
7位にランクインしたリキッドグループは、約132億円(1億2000万ドル)の資金調達を実施した。リキッドグループは暗号資産取引プラットフォーム「Liquid by Quoine」を運営するQUOINE株式会社の持株会社。海外で暗号資産取引所を所有・運営するFTX Trading Ltdからの調達となったが、FTX社との業務提携も視野に協議を始めている。今回の調達と協業により、リキッドグループのアジアにおけるノウハウと、FTX社の運営する取引プラットフォームから得られるグローバルな専門知識を組み合わせ、革新的な商品・サービスの提供を行う見込みだ。
15位:オリヅルセラピューティクス
15位のオリヅルセラピューティクスは設立から半年足らずで60億円の資金調達を実施した。オリヅルセラピューティクスはiPS細胞由来の再生医療等製品の開発事業とiPS細胞技術の利活用事業に特化した研究開発型企業。京都大学iPS細胞研究所と武田薬品工業株式会社が共同で行っていた研究プログラムにおける研究資産をオリヅルセラピューティクスに移管する形でスタートした。今回の調達により、日本で生まれ育ったiPS細胞を通じて再生医療に貢献していくとしている。



