お部屋探しアプリ「カナリー(CANARY)」を提供しているBluAgeが約12億円の資金を調達
- 公開日 2021年10月12日 08:54
- 更新日 2021年12月26日 10:59

不動産仲介業者の業務をデジタル化する業務効率化ソリューションとお部屋探しアプリ「カナリー(CANARY)」を開発・運営する株式会社BluAgeは、Angel Bridge株式会社、NTTファイナンス株式会社、ABCドリームベンチャーズ株式会社などから、シリーズBラウンドで総額約12億円の資金調達を実施した。
今回調達した資金を人材採用・マーケティングに充て事業を一層強化していく予定だ。
今回の資金調達の狙いと背景
「カナリー」は物件情報をスマホで探してそのまま内見を予約できることが特徴となっているアプリである。
ブルーエイジは不動産事業者のデータベースから物件の情報を自動で登録できるシステムを開発している。これによって物件を探したい利用者は最新の物件情報を閲覧できる。また不動産仲介会社の側でも、毎日数時間に及ぶデータ入力作業の負担を減らせるメリットがある。
賃貸物件に関してはサービス開始当初は首都圏のみで提供していたが、2021年1月より47都道府県全域にてサービスを展開。掲載物件は全国300万件を超えて業界最大級となっている。またアプリの新規ダウンロード数は月10万件、累計ダウンロード数は100万件を達成している。
それでもまだまだ拡大出来る余地が十分にあることを考え、ブルーエイジの強みであるテクノロジーを活用し、「カナリー」運営の強化、不動産仲介会社向けSaaSの展開など、不動産領域のDX事業を一層大きくしていく計画だ。
今回調達した資金は、その計画を一段と力強く進めていくために、また営業や管理を含んだ全方位にわたる人材採用やプロダクトのマーケティング、新規事業に充当する予定。これにより、不動産仲介・管理業務から、お部屋探しの消費者体験に至るまで、「デジタルなインフラとして産業の発展に貢献する」というミッションを加速度的に実現させていくことを目指す。
株式会社BluAgeについて
2018年4月に設立。代表の佐々木佐々木拓輝氏は東京大学経済学部卒業後、メリルリンチ投資銀行部門にて、国内外のM&Aや資金調達に従事。 その後ボストンコンサルティンググループを経て、株式会社BluAgeを設立。
主な事業は下記の通り。
◆不動産情報アプリ『カナリー』の運営・開発
◆不動産仲介業(オンラインメイン)
◆不動産賃貸業(立ち上げ中)
◆カナリークラウドのCRM提供
不動産業全体に見られる旧態依然とした仕事内容、つまり「労働生産性の低さ」と「非効率な部屋探し」を変えていくことを目的として活動している。依然として不動産業界では電話やFAX、対面でのコミュニケーションを取っている。契約時には重要事項の説明や書類の郵送などの手間が発生している。さらに、Web上で顧客に開示されている情報と、実際の情報で相違のあるケースもある。いわゆる「おとり物件」が存在している。それゆえに実際の物件の空き状況をリアルタイムで把握できず、消費者にとっての利便性が損なわれている。
このような状況を打破するべく、主力の「カナリー」の運営・開発に力を入れている。



