「営業リストのテンプレートが欲しいけど、どれを使えばいいかわからない」「エクセルで営業リストを作りたいが、必要な項目がわからない」とお悩みではありませんか。営業リストのテンプレートを適切に選び、正しい項目設計で運用すれば、営業活動の効率は大きく向上します。本記事では、無料で使えるおすすめテンプレート4選、営業リストに入れるべき項目一覧、エクセル・スプレッドシートでの作成手順、成果を出すための活用コツまで徹底解説します。

営業リストのテンプレートとは?活用する目的とメリット

営業リストテンプレートの基本的な役割

営業リストのテンプレートとは、営業先の企業情報を効率的に管理するためにあらかじめ項目や書式が設定されたフォーマットのことです。エクセルやGoogleスプレッドシートなどの表計算ソフトで作成されるのが一般的で、会社名、電話番号、業種、担当者名といった基本情報のほか、アプローチ状況や商談進捗を記録する列があらかじめ用意されています。

営業リストは新規開拓における最も基本的なツールです。どれだけ優秀な営業担当者でも、アプローチすべき企業の情報が整理されていなければ、効率的な営業活動は実現できません。テンプレートを使うことで、ゼロからフォーマットを設計する手間を省き、すぐに営業活動を開始できます。

テンプレートを使う3つのメリット

営業リストのテンプレートを活用するメリットは大きく3つあります。

1つ目は、作成時間の大幅な短縮です。テンプレートには営業リストに必要な項目があらかじめ設定されているため、フォーマット設計に時間をかける必要がありません。特に営業組織を立ち上げたばかりの企業や、はじめて体系的なリスト管理を行う担当者にとっては、何の項目を設けるべきか悩む時間を削減できる点が大きな利点です。

2つ目は、入力ミスの防止と品質の統一です。テンプレートにはドロップダウンリストやデータの入力規則が設定されているものも多く、担当者ごとに入力形式がバラバラになるリスクを低減できます。たとえば「商談ステータス」の列に自由入力を許すと、「商談中」「商談進行中」「商談あり」のように表記が分かれてしまい、フィルターや集計が正しく機能しなくなります。テンプレートであらかじめ選択肢を固定しておけば、こうした問題を未然に防げます。

3つ目は、チーム内での情報共有の円滑化です。共通のテンプレートを使うことで、誰が見ても同じフォーマットで情報を確認できます。営業マネージャーがチーム全体の進捗を把握する際にも、担当者ごとに異なる管理方法で作られたリストを一つずつ確認する手間が不要になります。

テンプレートが向いているケース・向いていないケース

テンプレートでの営業リスト管理が適しているのは、営業担当者が数名程度の小規模チーム、リスト件数が数百件以下の場合、またはまだ本格的なSFA/CRMを導入していない段階です。初期投資ゼロで始められるため、まずは営業リスト管理の基盤を作りたいフェーズの企業には最適な選択肢です。

一方、営業担当者が10名を超える組織、管理するリスト件数が数千件以上、SalesforceやHubSpotなどのSFA/CRMと連携したい場合は、テンプレートでの管理に限界が出てきます。こうしたケースでは、企業データベースサービスや専用の営業リスト作成ツールの導入を検討すべきでしょう。

【無料】営業リストのおすすめテンプレート4選

営業リストテンプレートとは、すぐに使えるフォーマットが整ったひな形のことです。ここからは、無料で利用できる営業リストテンプレートを4つ紹介します。それぞれの特徴と、どのような企業に向いているかを解説します。

1. Googleスプレッドシートのテンプレート

Googleスプレッドシートには、テンプレートギャラリーに営業管理向けのテンプレートが用意されています。Googleアカウントがあれば無料で即座に利用開始でき、初期設定の手間が最小限で済む点が魅力です。

最大の特徴は、複数人での同時編集に対応していることです。リアルタイムで更新内容が共有されるため、営業チーム内での情報共有がスムーズに行えます。外出先からスマートフォンで編集できる点も、外回りが多い営業担当者にとっては大きなメリットです。

向いている企業:少人数の営業チーム、Google Workspaceを既に利用している企業、外出先からの編集が多い企業

→ Googleスプレッドシート テンプレートギャラリーを開く(外部サイト)

2. Microsoft Excel公式テンプレート

Microsoftが公式に提供している顧客管理表テンプレートは、ExcelまたはMicrosoft 365ユーザーであれば無料で利用できます。フィルター機能があらかじめ設定されており、必要項目を入力するだけですぐに使い始められるシンプルな設計が特徴です。

Excel特有の関数やピボットテーブルと組み合わせることで、営業データの分析にも活用できます。たとえば、業種別のアポイント獲得率や、月別の商談数推移などをピボットテーブルで集計すれば、営業戦略の見直しにも役立ちます。

向いている企業:Microsoft 365を導入済みの企業、Excel操作に慣れた担当者がいる企業、データ分析も行いたい企業

→ Microsoft公式 顧客管理テンプレートをダウンロードする(外部サイト)

3. HubSpotの営業管理テンプレート

HubSpotが提供する無料の営業管理テンプレートは、CRMの考え方に基づいた設計が特徴です。商談ステージや売上予測を管理する列が最初から設計されているため、単なるリスト管理にとどまらず、営業パイプラインの可視化まで対応できます。

また、HubSpotの無料CRMへの移行を見据えた構成になっているため、将来的にSFA/CRMを導入したい企業にとっては、テンプレートからスムーズにツールへ移行できるメリットがあります。

向いている企業:パイプライン管理も行いたい企業、将来的にCRM導入を検討している企業

→ HubSpot 営業管理テンプレートをダウンロードする(外部サイト)

4. bizoceanの顧客管理テンプレート

bizoceanは約3万点以上のビジネステンプレートを無料で提供するサービスで、営業リスト・顧客管理向けのテンプレートも複数用意されています。シンプルな顧客名簿から、案件管理・進捗管理が可能な詳細版まで、用途に応じて選べる点が強みです。

初めてリスト管理を導入する企業でも使いやすいシンプルな構成が多く、必要最低限の項目からスタートしたい場合に適しています。

向いている企業:初めて営業リスト管理を始める企業、シンプルなフォーマットを求める企業

→ bizocean 顧客管理テンプレートをダウンロードする(外部サイト)

テンプレート 同時編集 分析機能 CRM移行 おすすめの企業
Googleスプレッドシート 対応 基本的 なし 少人数チーム・外出先利用
Microsoft Excel 制限あり 高度 なし 分析重視・M365利用企業
HubSpot 対応 中程度 対応 CRM導入予定の企業
bizocean なし 基本的 なし 初めてのリスト管理

SalesNow導入企業700社以上の分析では、営業リストに「部署直通番号」「業種」「従業員規模」の3項目を追加するだけで、テレアポのアポ取得率が平均1.8倍に向上しています。テンプレートに含める項目の選定が、営業成果を大きく左右します。

営業リストに入れるべき項目一覧

必須項目:企業の基本情報

営業リストのテンプレートを作成する際、まず押さえるべきは企業の基本情報です。以下の項目は、どのような営業手法であっても必須となる情報です。営業リストの項目設計についてさらに詳しく知りたい方は営業リストの項目設計ガイドも参考にしてください。

項目名 記載内容 活用場面
会社名 正式名称(株式会社を含む) 全般
電話番号 代表番号・部署直通番号 テレアポ
メールアドレス 代表アドレス・担当者個人アドレス メール営業
所在地 本社所在地(都道府県・市区町村) 訪問営業・エリア営業
業種 業界カテゴリ(IT・製造・人材等) ターゲティング
WebサイトURL コーポレートサイトのURL 事前リサーチ

特に電話番号は「代表番号」だけでなく「部署直通番号」を把握できるかどうかで、テレアポの成果が大きく変わります。代表番号では受付で断られるケースが多い一方、部署直通番号があれば決裁者や担当者に直接アプローチできるため、商談化率が向上します。SalesNowのデータでは、部署直通番号を活用した企業で受付突破率が約2倍に改善した事例があります。

推奨項目:成果を上げるための追加情報

基本情報に加えて、以下の項目を営業リストに追加することで、営業活動の質が大きく向上します。

項目名 記載内容 効果
従業員数 企業規模(10名以下・11〜50名等) ターゲットの優先順位付け
売上規模 年商の範囲(1億未満・1〜10億等) 予算感の推定
担当部署・担当者名 アプローチ先の部署名と氏名 受付突破率の向上
設立年 会社の設立年 企業フェーズの推定
アプローチ日 最終接触日 重複アプローチの防止
商談ステータス 未接触・接触済・商談中・受注・失注 パイプライン管理
備考・対応メモ ヒアリング内容・次回アクション 引き継ぎ・フォローアップ

ポイントは、自社の営業プロセスに合わせて項目を取捨選択することです。全ての項目を入れると管理負荷が増大し、結局更新されなくなるリスクがあります。まずは最低限の項目でスタートし、運用しながら必要に応じて項目を追加していくアプローチが現実的です。

項目設計で失敗しないためのポイント

営業リストの項目設計でよくある失敗は、「項目が多すぎて入力されない」「自由入力が多すぎてデータが汚くなる」の2つです。

項目数の目安は、初期段階では10〜15項目が適切です。業務のデジタル化で最も重要なのは「まず使ってもらう」ことであり、複雑すぎるフォーマットは定着しません。

また、自由入力欄は「備考」程度に留め、業種・ステータス・担当者といった項目はドロップダウンリストで選択式にすることを推奨します。入力形式が統一されていないと、後からフィルターや集計を行う際にデータが正しく抽出できなくなります。

エクセルで営業リストテンプレートを作成する手順

無料テンプレートではなく、自社に最適な営業リストをエクセルで一から作成したい場合の具体的な手順を解説します。

Step1:項目を設計してヘッダーを入力する

まず、営業リストに必要な項目を洗い出します。前章で紹介した必須項目と推奨項目を参考に、自社の営業プロセスに合った項目を選定してください。

エクセルを開いたら、A1セルに「営業リスト」などのタイトルを入力し、A3セルから横方向に項目名を入力していきます。タイトルと項目名の間に1行空けるのは、後でテーブル化する際にタイトルとデータ領域を明確に分離するためです。

項目の並び順は、左から「会社名」「業種」「電話番号」「メールアドレス」「所在地」「担当者名」「アプローチ日」「ステータス」「備考」のように、基本情報を左側、営業活動情報を右側に配置するのが使いやすい構成です。

Step2:ドロップダウンリストとテーブル化で入力を効率化する

項目名を入力したら、次はデータの入力効率と品質を高める設定を行います。

ドロップダウンリストの設定方法:

  1. ドロップダウンにしたい列(例:「業種」列)のセルを選択
  2. 「データ」タブ →「データの入力規則」を選択
  3. 「入力値の種類」で「リスト」を選択し、選択肢をカンマ区切りで入力
  4. 「OK」をクリックして適用

「業種」「ステータス」「担当者名」の列は、ドロップダウンリストにすることを強く推奨します。自由入力にすると、前述のとおり表記のブレが発生し、フィルターや集計が正しく機能しなくなるためです。

テーブル化の手順:

  1. データ範囲(ヘッダー行を含む)を選択
  2. 「ホーム」タブ →「テーブルとして書式設定」を選択
  3. 任意のスタイルを選択し、「先頭行をテーブルの見出しとして使用する」にチェックを入れて「OK」

テーブル化することで、行ごとに交互に色が付いて視認性が向上するほか、フィルターボタンが自動で追加されます。新しいデータ行を追加すると、自動的にテーブル範囲が拡張される点も便利です。

Step3:フィルター・ウィンドウ枠の固定・重複チェック機能を設定する

テーブル化でフィルターは自動設定されますが、さらに使いやすくするための設定を行います。

ウィンドウ枠の固定:項目名の行(ヘッダー行)の1つ下のセルを選択し、「表示」タブ →「ウィンドウ枠の固定」を選択します。これにより、データが増えてスクロールしても項目名が常に表示されるようになります。リスト件数が100件を超えると、この設定がないと「この列は何のデータだったか」と迷うことが頻繁に起こります。

重複チェック機能:「ホーム」タブ →「条件付き書式」→「セルの強調表示ルール」→「重複する値」を選択すると、会社名の列で重複している値がハイライト表示されます。同じ企業に重複してアプローチしてしまうミスを防げるため、設定しておくことを推奨します。

スプレッドシートで営業リストを作成・共有する方法

テンプレートギャラリーからの作成手順

Googleスプレッドシートには、営業管理に使えるテンプレートがあらかじめ用意されています。以下の手順で利用を開始できます。

  1. Googleスプレッドシートのトップページにアクセスする
  2. 画面上部の「テンプレートギャラリー」をクリック
  3. 「仕事」カテゴリ内から営業管理・顧客管理に適したテンプレートを選択
  4. 選択したテンプレートが自動的にコピーされ、編集可能な状態で開かれる

テンプレートギャラリーに自社に完全にフィットするものがない場合は、エクセルと同様の手順で一から作成することも可能です。スプレッドシートでもドロップダウンリスト(「データ」→「データの入力規則」)やフィルター機能は利用できるため、前章のエクセル作成手順と同じ考え方で項目設計を行ってください。

チームで同時編集する際の運用ルール

Googleスプレッドシートの最大の強みである同時編集機能を最大限に活かすためには、運用ルールの策定が不可欠です。ルールがないまま複数人で編集を始めると、データの整合性が崩れたり、意図しない上書きが発生したりします。

最低限決めておくべき運用ルールは以下の4つです。

  • 担当列の明確化:「自分が担当する企業の行だけを編集する」というルールを設ける。担当者列にフィルターをかけ、自分の担当企業だけが表示されるようにするのも有効
  • 更新頻度の統一:「アプローチ後、当日中にステータスを更新する」など、更新タイミングを決める。週末にまとめて更新する運用だと情報がリアルタイムに反映されず、他のメンバーと重複アプローチが発生する
  • 列・行の追加削除は管理者のみ:フォーマットの変更は管理者(営業マネージャー等)のみが行い、担当者はデータ入力のみとする。知らない間に列が追加・削除されてフォーマットが崩れるのを防ぐ
  • バックアップの定期取得:スプレッドシートはクラウド保存されるが、万が一の誤操作に備えて週1回程度コピーを作成しておく

まとめ

本記事では、営業リストのテンプレートについて、無料で使える4つのテンプレート、必要な項目一覧、エクセル・スプレッドシートでの具体的な作成手順を解説しました。

ポイントを整理します。

  • 営業リストテンプレートは、作成時間の短縮、入力品質の統一、チーム内共有の円滑化という3つのメリットがある
  • 無料テンプレートはGoogleスプレッドシート、Microsoft Excel、HubSpot、bizoceanの4つがおすすめ
  • 項目は必須情報(会社名・電話番号・業種等)と推奨情報(従業員数・担当者名・ステータス等)を自社の営業プロセスに合わせて設計する
  • エクセルで作成する場合は、ドロップダウンリスト、テーブル化、重複チェックの設定が不可欠
  • リスト件数が1,000件を超えたり営業チームが拡大した場合は、SalesNowのような企業データベースサービスの活用を検討する

テンプレートは営業リスト管理の第一歩として有効です。まずは本記事で紹介したテンプレートをダウンロードし、自社に合った営業リストの作り方を実践してみてください。

よくある質問

Q. 営業リストのエクセルテンプレートに必要な項目は何ですか?

営業リストのエクセルテンプレートに必要な基本項目は、企業名・代表電話番号・担当者名・役職・部署・メールアドレス・業種・従業員規模・エリア・対応状況(アプローチ日・結果)の10項目です。さらに商談化率を高めるには、部署直通電話番号・最終コンタクト日・次回アクション日を追加することをおすすめします。

Q. エクセルで営業リストを管理する際のコツはありますか?

エクセルでの営業リスト管理のコツは3点です。①データの入力ルールを統一してフィルタリング・集計が容易になるよう設計する、②定期的なデータクリーニング(不通番号・廃業企業の除去)を実施する、③対応状況をステータスコードで管理してPDCAを可視化することです。チームで共有する場合はGoogleスプレッドシートへの移行も検討してください。

Q. エクセル管理からSalesNowに切り替えるとどんな変化がありますか?

SalesNowに移行することで、1,400万件超のリアルタイムデータを活用した動的なリスト生成が可能になります。エクセルの手動更新・重複管理から解放され、部署直通電話・組織図・シグナル情報を活用した精密なアプローチができます。Salesforce/HubSpot連携でCRMとのデータ統合も自動化できます。