本記事はBtoB営業組織やプロダクト開発者で、フォーム・CRM・SFAに会社情報を自動投入する仕組みを設計したい方に向けて、法人番号APIで何が取得できて何が取れないのか、どう企業情報APIと組み合わせるべきかを実践ガイドとして解説します。

法人番号は、国税庁が日本国内のすべての法人に付与する13桁の一意な番号です。この法人番号をプログラムから取得できるのが法人番号API(国税庁法人番号システムWeb-API)ですが、取得できるデータ項目は法人名・所在地・変更履歴に限定されます。営業やマーケティングで実際に必要となる売上高・従業員数・業種・電話番号などは含まれないため、企業情報APIとの組み合わせが不可欠です。

本記事では、法人番号APIの仕様・使い方・制約を解説した上で、SalesNow APIなどの企業情報APIで補完する実践的なデータ連携手法、3つのCRM/SFA環境での実装例(Salesforce APIフォーム・Salesforce/Account Engagement×イチサンフォーム・HubSpot×イチサンフォーム)、AIから直接APIを呼び出すMCP連携までを実画面スクショ付きで紹介します。関連する深掘り記事は次のとおりです。

法人番号APIとは?基本概念と国税庁Web-APIの概要

法人番号APIとは、国税庁が運営する法人番号公表サイトのデータをプログラムから取得できるWeb APIのことを指します。2015年10月のマイナンバー制度開始に伴い法人番号が付番されて以降、約500万件の法人データを無料で取得できる公的APIとして広く活用されています。

法人番号は日本における企業データ統合の共通キーです。

法人番号制度の背景と目的

法人番号制度は、行政手続きの効率化と法人情報の透明性向上を目的として2015年に開始されました。国税庁から全法人に13桁の番号が付与され、「1法人1番号」の原則で管理されています。株式会社・合同会社・一般社団法人・国の機関・地方公共団体など、法人格を持つすべての組織が付番対象です。2026年3月時点で約500万件の法人番号が公開されています。

法人番号の最大の特徴は、誰でも自由に利用できるオープンデータであることです。利用に際してライセンス費用は発生せず、商用利用も認められています。この特性により、法人番号はCRM/SFAのレコード統合やデータベース間の名寄せにおけるユニークキーとして広く採用されています。

法人番号APIの利用申請と認証方式

法人番号APIを利用するには、国税庁の法人番号公表サイトからアプリケーションIDを取得する必要があります。申請手続きは無料で、メールアドレスの登録と利用規約への同意のみで完了します。取得したアプリケーションIDをリクエストパラメータに含めることで、APIにアクセスできるようになります。APIキーの有効期限は設けられておらず、一度取得すれば継続的に利用可能です。

国税庁法人番号APIの仕様と使い方

国税庁法人番号APIの仕様とは、リクエスト形式・レスポンス形式・エンドポイント・パラメータなど、APIを実装する際に必要となる技術仕様のことを指します。REST方式でGETリクエストを送信し、XMLまたはJSON形式でレスポンスを受け取ります。

APIの仕様理解が正確なデータ取得の第一歩です。

エンドポイントとリクエスト形式

国税庁法人番号APIは、主に3つのエンドポイントを提供しています。「法人番号を指定して取得」するエンドポイントでは、13桁の法人番号をパラメータに指定することで、該当法人の情報を取得します。「法人名で検索」するエンドポイントでは、法人名の部分一致検索が可能です。「期間指定で変更情報を取得」するエンドポイントでは、指定期間内に登記情報が変更された法人を一括取得できます。

リクエストはHTTP GETメソッドで送信し、パラメータはクエリ文字列で指定します。レスポンス形式はXMLがデフォルトですが、パラメータでJSONを指定することも可能です。

レスポンスのデータ構造

法人番号APIのレスポンスには、法人番号・法人名(商号)・所在地・法人種別・変更年月日・変更事由などが含まれます。以下は主要な返却フィールドの一覧です。

フィールド名 内容 備考
corporateNumber 法人番号(13桁) ユニークキー
name 法人名(商号) 登記上の正式名称
prefectureName / cityName / streetNumber 所在地(都道府県・市区町村・番地) 登記上の住所
kind 法人種別 株式会社・合同会社等
updateDate 変更年月日 最終更新日
changeDate 変更事由発生日 登記変更が発生した日
closeCause 閉鎖事由 清算結了・吸収合併等

リクエスト制限と実装上の注意

国税庁法人番号APIには、リクエスト数の上限が設けられています。公式ドキュメントでは明確な数値は公表されていませんが、短時間に大量のリクエストを送信するとエラーが返却されるケースが報告されています。安定した運用のためには、リクエスト間隔を1秒以上空ける、バッチ処理では1回あたりの取得件数を最大値(10件)に設定する、エラー時のリトライロジックを実装するなどの対策が必要です。

法人番号APIで取得できるデータと制約

法人番号APIで取得できるデータとは、国税庁が公開している法人の基本情報に限定されたデータセットのことを指します。営業やマーケティングで必要となる多くのデータ項目は含まれておらず、この制約を理解した上で活用方法を設計することが重要です。

法人番号APIは万能ではなく、用途に応じた補完が必要です。

取得できるデータと取得できないデータ

データ項目 法人番号API 企業情報API(SalesNow API等)
法人番号
法人名(商号)
所在地
法人種別
変更履歴 △(一部対応)
売上高 ×
従業員数 ×
業種・業界 ×
電話番号 ×
代表者名 ×
部署・組織情報 ×
財務データ ×
求人・ニュース ×

上記の通り、法人番号APIで取得できるのは法人番号・法人名・所在地・変更履歴の基本4項目に限定されます。営業活動で必要な電話番号・売上高・従業員数・業種などのデータは一切含まれていません。このギャップを埋める民間提供のAPIが企業情報APIです。仕組み・選定軸・代表サービスは「企業情報APIとは?種類・料金・選び方を徹底解説」で解説しています。

データ更新のタイミング

法人番号APIのデータは、登記変更が法務局で処理された後に反映されます。具体的には、設立登記から法人番号の公開まで数日〜2週間程度のタイムラグがあります。リアルタイム性が求められる用途では、この遅延を考慮した設計が必要です。

SalesNow APIの企業データは日次230万件以上の更新頻度で最新化されています。法人番号APIでは数日〜2週間の遅延がある法人基本情報も、SalesNow APIでは100万件以上のデータソースから収集・統合し、より早いタイミングでの反映を実現しています。

データ更新頻度: 日次230万件以上 / データソース: 100万件以上

法人番号APIの制約を補完する企業情報API

法人番号APIの制約を補完する企業情報APIとは、法人番号APIでは取得できない売上高・従業員数・業種・電話番号・組織情報などの営業に必要なデータを提供する民間のAPIサービスのことを指します。法人番号をキーにして両者を連携することで、公的データと民間データの長所を組み合わせたデータ基盤を構築できます。

法人番号APIと企業情報APIの組み合わせがデータ活用の最適解です。

SalesNow APIの特徴とデータ項目

SalesNow APIは、国内1,400万件超の企業・組織データベースにアクセスできる企業情報APIです。法人番号をキーにして、企業の基本情報に加え、売上高・従業員数・業種・代表者名・電話番号・部署直通番号・組織図・求人情報・ニュースなど、営業・マーケティングに必要なあらゆるデータを取得できます。

企業情報APIの選定にあたっては、データ網羅性・更新頻度・API仕様・サポート体制が重要な比較軸となります。代表的な企業情報APIの違いを軸ごとに整理した比較表は「企業情報API比較|主要サービスの料金・データ件数・選び方」で確認できます。SalesNow APIは企業データベース収録件数No.1・法人網羅率No.1を誇り、データの鮮度と網羅性において業界をリードしています。

法人番号API vs 企業情報API:使い分けの判断基準

法人番号APIと企業情報APIは、競合するものではなく補完関係にあります。以下の判断基準で使い分けることを推奨します。

  • 法人番号の存在確認・基本情報の取得のみ → 法人番号APIで十分
  • 営業リストの作成・ターゲティング → 企業情報API(SalesNow API等)が必要
  • CRM/SFAのデータエンリッチメント → 法人番号APIで法人番号を付与 → 企業情報APIで属性データを補完
  • 名寄せ・重複排除 → 法人番号をユニークキーとして使用し、企業情報APIで最新データに統一

国税庁法人番号API + gBizINFO API の無料組み合わせパターン

商用APIの導入前に、完全無料で構築できる「法人番号API + gBizINFO API」の組み合わせパターンがあります。国税庁法人番号APIで法人番号・商号・所在地などの基本情報を取得し、同じ法人番号を使ってgBizINFO(経済産業省)APIに問い合わせると、補助金採択情報・届出認定情報・財務情報(一部)・職場情報などの行政データが追加で取得できます。

このパターンは、初期投資ゼロで「基本情報+行政データ」の統合データ基盤を構築できるため、スタートアップや中小企業のPoC段階で特に有効です。ただし、電話番号・部署情報・組織構造・求人情報などは引き続き取得できないため、営業活用の段階では商用API(SalesNow API等)への移行が必要になります。2026年にはgBizINFOの次期システムへの更改が予定されており、メタデータやESGデータの追加により、無料APIだけで取得できる情報の幅がさらに広がる見込みです。

国税庁法人番号API・gBizINFO APIを含む無料APIの詳細な一覧と使い方は「無料で使える企業情報API 10選」で解説しています。

法人番号をキーにした名寄せ・データ統合の実践

法人番号をキーにした名寄せとは、13桁の法人番号をユニークキーとして複数のデータベース間で同一企業のレコードを紐づけ、重複を排除する処理のことを指します。企業名の表記ゆれに依存しないため、最も高精度な名寄せ手法として広く採用されています。

法人番号ベースの名寄せは精度99%以上を実現できます。

名寄せの基本ステップ

法人番号を活用した名寄せは、以下の3ステップで実行します。第一に、CRM/SFAの既存レコードに法人番号を付与します。法人番号APIで企業名を検索し、該当する法人番号をレコードに紐づけます。第二に、法人番号をキーにして重複レコードを検出し、統合ルール(最新レコードを正とする等)に基づいてマージします。第三に、SalesNow APIで法人番号をキーに最新の企業属性データを取得し、統合後のレコードにエンリッチメントを施します。

名寄せ専用APIによる照合・統合の自動化フローは「名寄せAPIの仕組みと選び方」で詳しく解説しています。法人番号と組み合わせると名寄せ精度をさらに高められます。

SalesNow導入企業での法人番号ベース名寄せ事例(一例)

ある自社内の運用検証では、BtoB SaaS企業のCRMに蓄積された約15,000件の取引先レコードに対して法人番号ベースの名寄せを実施しました。法人番号APIで法人番号を付与した後、SalesNow APIで最新の企業属性データを一括取得・統合した結果、重複レコードを約2,800件(18.7%)検出・統合し、営業チームの二重アプローチを解消しました。同時に、売上高・従業員数・業種などの欠損データを補完することで、ターゲットセグメンテーションの精度が大幅に向上しています。
※本数値は特定検証時点のものであり、CRM内データの規模・品質・重複の発生状況によって結果は変動します。

バッチ処理による一括名寄せの設計

大量レコードの名寄せを効率的に処理するには、バッチ処理の設計が重要です。法人番号APIのリクエスト制限を考慮し、1秒あたりのリクエスト数を制御するスロットリングを実装します。SalesNow APIは法人番号をキーとした一括取得に対応しているため、名寄せ結果の法人番号リストを一括で送信し、企業属性データをまとめて取得する効率的な処理が可能です。

法人番号API × 企業情報APIの連携アーキテクチャ

法人番号APIと企業情報APIの連携アーキテクチャとは、両APIを組み合わせてデータパイプラインを構築し、CRM/SFAや業務システムに統合する技術設計のことを指します。法人番号を共通キーとすることで、公的データと民間データをシームレスに結合できます。

設計段階でのアーキテクチャ選択が運用コストを大きく左右します。

データパイプラインの基本構成

法人番号APIと企業情報APIを連携するデータパイプラインは、以下の3層構成が基本です。第一層(データ取得層)では、法人番号APIから法人基本情報を取得し、SalesNow APIから企業属性データを取得します。第二層(データ加工層)では、法人番号をキーに両データを結合し、名寄せ・重複排除・データクレンジングを実行します。第三層(データ配信層)では、加工済みデータをCRM/SFAやBIツールに配信します。

リアルタイム連携とバッチ連携の使い分け

連携パターンは、リアルタイム連携とバッチ連携の2種類に大別されます。新規取引先の登録時や問い合わせフォームの受信時には、リアルタイムでAPIをコールし、即座に企業情報を付与するリアルタイム連携が適しています。一方、既存データの定期更新やデータクレンジングには、夜間や週末にまとめて処理するバッチ連携が効率的です。バッチ連携で営業リストを自動生成する具体例は「企業情報APIで営業リストを自動作成する方法」で解説しています。

Salesforce / HubSpot連携の実装パターン

CRM/SFAとの連携では、Salesforceであればフローまたは外部サービス(Named Credential + Apex)を使ったAPI呼び出し、HubSpotであればWorkflows + Custom Coded Actionを使った実装が一般的です。いずれの場合も、取引先オブジェクトに法人番号フィールドを追加し、SalesNow APIで企業データを取得・更新する仕組みを構築します。具体的な実装手順とパターン別の設計指針は「企業情報APIとCRM/SFA連携の実践ガイド」で解説しています。

法人番号API活用時の注意点とベストプラクティス

法人番号API活用時の注意点とは、データの制約・APIの仕様上の制限・運用上のリスクなど、実装前に把握しておくべき事項のことを指します。これらを事前に理解しておくことで、導入後のトラブルを防止できます。

事前の制約理解が安定運用への最短ルートです。

個人事業主データは含まれない

法人番号は法人格を持つ組織にのみ付与されるため、個人事業主のデータは法人番号APIからは取得できません。フリーランスや個人商店を取引先に含む業態では、法人番号だけではデータの網羅性に限界がある点に注意が必要です。SalesNow APIは法人データだけでなく組織・部署レベルのデータも1,400万件超で網羅しているため、より広範な取引先管理に対応できます。

閉鎖・休眠法人のデータ管理

法人番号APIには、清算結了や吸収合併により閉鎖された法人のデータも含まれています。閉鎖事由(closeCause)フィールドを確認し、現在活動している法人のみを抽出するフィルタリング処理を実装してください。定期的なバッチ処理で閉鎖法人をCRM/SFAからフラグ付けまたは非表示にすることで、営業チームが休眠法人にアプローチするムダを防げます。

APIバージョン管理とエラーハンドリング

国税庁法人番号APIは、過去にバージョンアップが実施されています。APIの仕様変更によって既存の実装が動作しなくなるリスクがあるため、APIバージョンの固定(バージョニング)とエラーハンドリングの実装が不可欠です。レスポンスのHTTPステータスコードを確認し、5xx系エラー時のリトライ、4xx系エラー時のログ出力とアラート通知を組み込んでおきましょう。

少量から法人番号付き企業データを試したい方へ

「数百件だけ法人番号入りの企業データが欲しい」「APIで実装する前に手作業でCRMの不足項目を埋めたい」というニーズには、月額0円・1件50円(税込55円)で580万社以上から必要分だけ購入できる SalesNow Lite がフィットします。クレカ即決済・最低チャージ5,000円から。

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【2026年最新】AIから法人番号API・企業情報APIを呼び出すMCP連携

AIから法人番号API・企業情報APIを呼び出すMCP連携とは、Claude(Anthropic)などの生成AIから SalesNow のデータベースを直接呼び出し、自然言語で条件を伝えるだけで法人番号付きの企業情報を取得できる仕組みのことです。2026年に登場した最新のデータ取得手段で、法人番号API単体では実現できない属性条件付きの抽出を対話形式で実行できます。

従来のAPI実装との違い

法人番号API(国税庁)を単独で利用する場合、開発者はリクエスト用のコードを書き、レスポンスのXML/JSONをパースし、必要な属性データを別APIで補完する一連の処理を実装する必要がありました。SalesNow MCPを使うと、Claude に「東京都の従業員50〜100名のSaaS企業を法人番号付きで50社」と伝えるだけで、580万社+の企業データから絞り込んだリストを取得できます。エンジニアでない営業・マーケ担当者でも、自然言語でデータ取得が可能です。

月500クレジットの無料枠

SalesNow MCPには月500クレジットの無料枠が用意されています。条件検索(リスト取得)は軽量な操作のため、通常の企業データ取得業務であれば月数十回〜数百回の検索を無料枠内でこなせる規模感です。仕様・対応プラン・接続手順などの詳細はSalesNow MCP公式ページをご覧ください。Claude(Anthropic)の有料プラン(Pro以上)が必要な点にはご留意ください。

実装例1:SalesNow APIでフォームに40項目以上のエンリッチを組み込む

SalesNowのカスタマーサクセス担当による実装例として、SalesNow APIを使ってWebフォームに「会社名サジェスト→法人番号自動取得→40項目以上のエンリッチデータ自動入力」の流れを組み込む3ステップを解説します。BtoBリード獲得における「入力項目を減らしながらもデータを充実させる」というトレードオフを、フォーム側のサジェストUIとAPI連携で同時に解決する設計です。

従来は法人番号や業種・売上高などの企業データをユーザーに入力させようとすると入力負担が増え、フォーム離脱が増加していました。本実装では、ユーザーが入力するのは「会社名」だけ。サジェストで候補を選んだ瞬間に、法人番号をキーに40項目以上が自動入力される仕組みを実現します。

フォーム入力→自動補完→CRM登録の全体プロセス概要

SalesNow APIの構成:企業検索APIと企業情報取得APIの2層

SalesNow APIは「企業検索API(会社名サジェスト用)」と「企業情報取得API(詳細データ取得用)」の2つで構成されます。ユーザーがフォームに会社名を入力すると企業検索APIが候補を返し、ユーザーが候補から選んだ瞬間に法人番号をキーに企業情報取得APIが詳細データを取得する流れです。

SalesNow API構成:企業検索APIと企業情報取得APIの役割と動作フロー

STEP1:フォームを作成し自動入力フィールドを40項目以上から選ぶ

SalesNowのカスタマーポータルで「フォーム管理」を開き、フォームから取得する企業データを40項目以上から選択します。代表的な取得可能フィールドは「従業員数・売上高・資本金・経常利益・業種分類・SalesNowスコア」など。自社サービスに必要な項目だけを選ぶことで、フォーム経由で投入されるデータの量と精度を設計できます。

STEP1 フォーム管理画面でのフィールド選択(40項目以上)

STEP2:マッピングとデザインを設定する

「マッピング」タブでSalesNow APIのフィールドとフォーム側のinput要素を紐付けます。例えば「SalesNow_従業員数」→ CRMフォーム側の従業員数フィールドのような形式です。「デザイン」タブではサジェストドロップダウンのカラーやフォントを調整でき、自社サイトのトーン&マナーに合わせられます。

STEP2 マッピング設定画面 STEP2 デザイン設定プレビュー(サジェストドロップダウンの見た目調整)

STEP3:埋め込みコードを設置して動作確認する

管理画面で生成されたスクリプトタグを自社サイトに貼り付けます。コードは1行のscriptタグで、フォームページに埋め込むだけです。

<script src="https://cs.salesnow.jp/api/public/form/{orgId}/{slug}"></script>

埋め込み後、フォームで会社名を入力するとサジェストから候補を選択でき、選んだ瞬間に40項目以上のエンリッチデータが自動入力されます。

STEP3 埋め込み後のフォーム実装例(会社名サジェストから自動入力)

CRMでは「エンリッチ済み」状態で登録される

フォーム送信後、CRM(Salesforce/HubSpot)に登録される時点で、既に40項目以上のエンリッチデータが揃った状態になっています。営業担当やインサイドセールスが個別にデータを補完する手間がなくなり、初回提案の準備が高速化します。

CRMでフォーム入力データによりエンリッチされた状態で登録されたレコード例

SalesforceやHubSpotとの連携では、付与された法人番号をキーに既存企業データとの名寄せが100%実行できる状態が作れます。「フォーム入力負担の最小化」と「データの最大化」という従来トレードオフだった2つを同時に実現する設計です。

実装例2:Salesforce/Account Engagement(旧Pardot)×イチサンフォームで法人番号自動取得を組み込む

Salesforce/Account Engagement(旧Pardot)環境で、無料の「イチサンフォーム」を組み合わせて、リードフォームに法人番号自動取得を組み込む5ステップの実装例です。会社名入力時にサジェスト→法人番号を国税庁ベースで自動取得し、Salesforceリードオブジェクトに保存することで、SalesNowとの名寄せ精度を100%に高められます。

STEP1:Salesforceリードオブジェクトに「法人番号」カスタム項目を作成する

Salesforce設定→オブジェクトマネージャー→リードで、カスタム項目「法人番号」(テキスト型、20文字)を追加します。これがフォームから取得した法人番号の格納先になります。

STEP1 Salesforceリードオブジェクトのカスタム項目「法人番号」作成画面

STEP2:Account Engagementのプロスペクト項目「法人番号」を設定する

Account Engagement(旧Pardot)でプロスペクト項目「法人番号」を作成し、Salesforceリード項目「法人番号」と同期させます。これによりフォーム→Pardot→Salesforceの一気通貫でデータが流れる経路ができます。

STEP2 プロスペクト項目「法人番号」の詳細設定画面 STEP2 Account Engagement(旧Pardot)のプロスペクト項目設定画面

STEP3:レイアウトテンプレートにイチサンフォームのスクリプトを統合する

Pardotのレイアウトテンプレートに、イチサンフォーム(無料)のスクリプトをJavaScriptで統合します。会社名フィールドにサジェスト機能が追加され、選択時に郵便番号・都道府県・市区町村・法人番号が自動入力されるようになります。

STEP3 レイアウトテンプレートのカスタムフォーム要素設定画面 STEP3 イチサンフォームのスクリプト統合完了画面

STEP4:フォーム項目8つを設定する

フォームに8項目を設定します:メール・姓・名・会社名(必須)・郵便番号・都道府県・市区町村・法人番号。ユーザーが手で入力するのは「メール・姓・名・会社名」の4項目だけ。会社名選択後、残り4項目(郵便番号・都道府県・市区町村・法人番号)はサジェストから自動入力されます。

STEP4 フォーム項目設定のためのアプリ画面遷移 STEP4 フォーム項目追加ボタン画面

STEP5:フォーム動作確認&Salesforceでの保存確認

公開フォームでテスト送信を行い、会社名サジェスト→自動入力→Salesforceリードに法人番号が保存されることを確認します。Pardotプロスペクトとリードの両方に法人番号が反映されているかをチェックすれば設定完了です。

STEP4 フォーム追加ボタン画面 STEP4 フォーム基本情報の設定画面(名前タブ)

法人番号が国税庁ベースで自動入力されるため、SalesNowとの連携精度が100%に近い水準まで上がります。「フォーム入力負担を増やさずにデータ品質を上げる」設計が、Salesforce/Pardot環境でもイチサンフォーム経由で実現できます。

実装例3:HubSpot(無料版対応)×イチサンフォームでランディングページに法人番号取得を組み込む

HubSpotの無料版でも法人番号自動取得が組み込める実装例です。イチサンフォームのスクリプトをHubSpotランディングページのフッターHTMLに埋め込み、会社名入力時にサジェストから法人番号を自動入力する設計。コンタクト・会社レコード両方の法人番号プロパティを準備することで、SalesNowとの名寄せ精度が確保できます。

STEP1:HubSpotでコンタクト・会社両オブジェクトに法人番号プロパティを作成する

HubSpotの設定→プロパティで、「コンタクト」と「会社」の両オブジェクトに「法人番号」プロパティを作成します。両方に作る理由は、フォームで取得した法人番号がコンタクトに保存され、その後の名寄せで会社レコードにも反映される設計のためです。

実装フロー全体の概要図(HubSpot×イチサンフォーム×SalesNow) STEP1 HubSpotコンタクトに法人番号プロパティを作成する画面

STEP2:HubSpotで旧フォームエディターを使ってフォームを構築する

HubSpotのマーケティング→フォームで新規フォームを作成します。法人番号プロパティをフォーム項目として追加し、レイアウトを整えます。

※本実装では「旧フォームエディター」の使用が必須です。新エディター(モダンフォーム)はカスタムスクリプトの埋め込み挙動が異なる場合があります。

STEP2 旧フォームエディター起動画面 STEP2 フォーム項目(メール・会社名・法人番号)の設定画面

STEP3:ランディングページのフッターHTMLにイチサンフォームのスクリプトを埋め込む

HubSpotランディングページの設定→詳細オプション→フッターHTMLに、イチサンフォームの提供スクリプトを貼り付けます。ページがロードされたタイミングでイチサンフォームライブラリが自動読み込みされ、会社名フィールドにサジェスト機能が追加されます。

STEP3 HubSpotマーケティングメニューからフォーム作成画面への遷移 STEP3 フォーム作成ボタン画面

STEP4:フォーム動作確認&HubSpotコンタクト・会社レコードの保存確認

公開ランディングページでテスト送信を行い、会社名サジェスト→法人番号自動入力→HubSpotコンタクトに法人番号が保存されることを確認します。SalesNow側で法人番号プロパティへのマッピング設定をしておけば、コンタクト→会社レコードへの紐付けと SalesNowの企業データの自動投入まで一気通貫で実行されます。

STEP3 旧フォームエディターの選択画面 STEP3 フォームテンプレート選択画面 STEP3 フォーム項目(コンタクト・会社・法人番号)の設定画面

HubSpotの無料版でも法人番号取得=SalesNow名寄せの一気通貫運用が実現できる構成です。フォーム入力負担を増やさずに、データ品質(特に名寄せ精度)を確保できるため、初期段階のスタートアップから本格運用フェーズの企業まで幅広く活用できます。

まとめ

法人番号APIは、国税庁が提供する無料の公的APIとして、法人番号・法人名・所在地などの基本情報を取得できる便利なツールです。しかし、営業やマーケティングで実際に必要な売上高・従業員数・業種・電話番号・部署情報などのデータは含まれていないため、企業情報APIとの補完関係を理解した上で活用することが重要です。

実務上の最適解は、法人番号APIで取得した法人番号をユニークキーとして、SalesNow APIなどの企業情報APIと連携するアーキテクチャです。法人番号ベースの名寄せで重複を排除し、企業属性データでエンリッチメントを施すことで、CRM/SFAのデータ品質を大幅に向上させることができます。

法人番号APIのリクエスト制限やデータ更新のタイムラグなど、技術的な制約を事前に把握し、バッチ処理とリアルタイム連携を適切に使い分ける設計が安定運用の鍵となります。

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よくある質問

Q. 法人番号APIは無料で利用できますか?

はい、国税庁が提供する法人番号システムWeb-APIは無料で利用できます。ただし、アプリケーションIDの事前取得が必要です。リクエスト上限は1日あたり一定の制限があるため、大量取得にはバッチ処理やデータダウンロードの併用が推奨されます。

Q. 法人番号APIで取得できるデータ項目は何ですか?

法人番号API(国税庁)で取得できるのは、法人番号・法人名・所在地・変更履歴などの基本情報に限られます。売上高・従業員数・業種・電話番号・部署情報などの営業活動に必要なデータは含まれないため、SalesNow APIなどの企業情報APIで補完する運用が一般的です。

Q. 法人番号APIと企業情報APIの違いは何ですか?

法人番号APIは国税庁が提供する公的APIで、法人番号・法人名・所在地などの基本情報のみを返します。企業情報APIは民間企業が提供するサービスで、売上高・従業員数・業種・電話番号・組織図など、営業やマーケティングに必要な属性データを幅広くカバーします。SalesNow APIは1,400万件超の企業・組織データを提供しています。

Q. 法人番号APIのレスポンス形式は何ですか?

国税庁の法人番号APIは、XMLとJSON(CSV出力はダウンロード機能で対応)の2形式でレスポンスを返します。リクエストパラメータでフォーマットを指定でき、開発言語に応じて使い分けることが可能です。

Q. 法人番号をキーにして企業データを名寄せする方法は?

法人番号は1法人に1つ付与される一意の13桁番号であるため、データベース間の名寄せキーとして最適です。SFA/CRMのレコードに法人番号を付与し、SalesNow APIで法人番号をキーに企業属性を取得・統合することで、重複排除とデータエンリッチメントを同時に実現できます。法人番号を使った名寄せの手順と注意点は「名寄せとは?意味・手順・ツール活用まで徹底解説」で解説しています。

Q. AIから法人番号APIや企業情報APIを呼び出すことはできますか?

可能です。2026年現在、Claude(Anthropic)にSalesNow MCPを接続すると、自然言語で条件を伝えるだけで580万社+の企業データから法人番号付き企業情報を取得できます。SalesNow MCPは月500クレジットまで無料枠が用意されており、企業データの絞り込み・抽出を対話形式で進められます。法人番号APIの単独使用と比べて、業種・規模・地域などの属性条件を同時に指定できる点が大きな利点です。

Q. 2026年に法人番号APIを活用すべきユースケースは何ですか?

2026年に法人番号APIを活用すべき主要ユースケースは、(1)SFA/CRM上の企業データの名寄せ(重複排除)、(2)新設法人のウォッチ・営業ターゲット化、(3)取引先のコンプライアンスチェック(廃業・社名変更の検知)、(4)企業データベース構築における基盤情報の整備、の4つです。いずれも法人番号APIだけでは不足する属性データを、SalesNow API等の民間APIで補完する運用が一般的です。