| 執筆: 高橋 鉄平

SalesNowと主要企業データベース・営業リストツールの違い総まとめ

SalesNowと主要企業データベース・営業リストツールの違い総まとめ

「SalesNowは他の企業データベースと何が違うのか」——比較検討の入口で必ず立つ問いです。ただし、この問いに一つの答えはありません。比べる相手によって、違いが現れる場所そのものが変わるからです。

本記事は、SalesNowと主要な企業データベース・営業リストツールの違いを一望するための総まとめです。

uSonar(ユーソナー)・スピーダ 顧客企業分析(FORCAS)・Sales Marker(セールスマーカー)・infobox(インフォボックス)・Musubu(ムスブ)との1対1の違いを、まず個別に整理します。

そのうえで、名寄せ/インテント/少量調達という軸ごとの3社比較、帝国データバンク・東京商工リサーチとの「競合ではなく併用」の関係までを、3階層で扱います。

各サービスとの詳細な比較は個別記事に分けています。本記事は、そのどれを読むべきかを決めるための地図として使ってください。

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※SalesNow側のデータ内容・機能を先に確認したい方は、SalesNowのサービス資料で1,400万件超の企業・組織データの中身をご確認いただけます。

SalesNowと他サービスの違いは「営業プロセスのどの工程を担うか」で分かれる

比較が成立しなくなる典型パターン

比較でつまずく原因の多くは、役割の違うサービスを「企業データベース」という一つの括りに入れてしまうことにあります。同じ分類に見えても、解こうとしている課題の位置が違えば、比べる軸そのものが噛み合いません。

各サービスの違いは、営業プロセスのどの工程に軸足を置いているかで整理できます。本記事で扱うサービスを工程順に並べると、次の4レイヤーになります。

レイヤー 担う工程 本記事で扱う主なサービス
①分析・ICP設計 自社の受注データから「どこを狙うか」を決める スピーダ 顧客企業分析(FORCAS)
②データ基盤・母集団 狙う条件に合う企業を洗い出し、社内データと突き合わせて整える SalesNow、uSonar(ユーソナー)
③検知・実行 動きのある企業を捉え、担当部署へアプローチする SalesNow、Sales Marker(セールスマーカー)、infobox(インフォボックス)
④リスト調達(少量) 必要な分だけ企業リストを取得する SalesNow Lite、Musubu(ムスブ)、BIZMAPS
⑤与信・信用調査 取引してよい相手かを判断する 帝国データバンク、東京商工リサーチ

SalesNowの立ち位置|②データ基盤と③検知・実行

SalesNowは②と③にまたがるレイヤーに位置し、母集団の洗い出しからデータ整備、担当部署への到達情報の提供までを一つの基盤で扱います。①の分析専用機能や、⑤の信用調査は担いません。

正面から比べる相手と、併用になる相手

この前提を押さえると、比較の性質が変わります。②③に位置するサービスとは正面から機能を比べる関係になり、①④⑤に位置するサービスとは「役割が違うので併用も成立する」関係になります。

比較の全体地図|自社の状況からどの比較を読むかを決める

状況別・論点の逆引きマップ

比較記事を端から読む必要はありません。自社が今つまずいている工程を1つ決めれば、読むべき比較は2〜3本に絞れます。下表は、状況から論点を逆引きするための地図です。

自社の状況・確かめたいこと 焦点になる論点 本記事の該当見出し
SFA/CRMの重複・表記揺れを整理したい 名寄せの粒度(法人単位か拠点単位か組織単位か) 「SalesNowとuSonar(ユーソナー)の違い」/「軸別に3社を並べて比べる」軸①
狙うべき市場・ICPが定まっていない 受注データからの分析機能を自前で持つか 「SalesNowとスピーダ 顧客企業分析(FORCAS)の違い」
「今アプローチする理由」を作りたい シグナルの源泉(検索行動か企業活動か接点統合か) 「SalesNowとSales Marker(セールスマーカー)の違い」/「SalesNowとinfobox(インフォボックス)の違い」
中小企業まで面で開拓したい 母集団の設計思想(広く網羅か、対象を絞るか) 「SalesNowとinfobox(インフォボックス)の違い」/「SalesNowと主要5サービスの比較サマリー表」
代表電話で止まる受付突破を解消したい 部署直通電話番号・組織図の提供有無 「SalesNowと主要5サービスの比較サマリー表」/「SalesNowが向いているケースと、他サービスが向いているケース」
まず少量だけリストを試したい 無料枠の性質と1件あたりの情報量 「軸別に3社を並べて比べる」軸③
取引先の信用力を確認したい 営業データベースではなく信用調査の領域 「帝国データバンク・東京商工リサーチは競合ではなく併用先」

読み進め方の目安

参照先の見出しは、目次の表記と一致しています。以降のセクションもこの表の順序におおむね対応しています。該当箇所から読み進めていただければ、必要な比較にたどり着けます。

SalesNowの位置付けと基本情報|1,400万件超の企業・組織データ

比較の基準点として、SalesNow側の事実を先に整理します。SalesNowは、営業リストの作成とSFA/CRMのデータ整備を1つの基盤で行うAI企業データクラウドです。

運営会社と提供規模

提供元は株式会社SalesNowで、2019年の設立、本社は東京都渋谷区桜丘町(渋谷サクラステージ)です。

導入企業はUPSIDER、YOUTRUST、ROBOT PAYMENT、パーソルキャリア、LINEヤフー、ベルシステム24など、業界横断で700社を超えています。

データ面では、法人単位で580万社以上、企業・組織・部署を含む収録件数では1,400万件超を保有しています。日次230万件以上を更新し、データソースは100万件以上にのぼります。

企業の基本属性に加えて、担当部署の直通電話番号と組織図を収録している点、独自のJCコードを基準とした名寄せ・情報付与に対応している点が、比較の際に差分として現れやすい要素です。

プロダクトラインナップ|用途で使い分ける5つの形

SalesNowは、利用形態に応じて5つのプロダクトを提供しています。比較検討では、どの形が自社の用途に合うかを先に決めると判断が早くなります。

プロダクト 一言ポジション 想定ターゲット 料金
SalesNow(SaaS) 営業チームのデータ基盤 BtoB営業組織10〜100名 要問い合わせ
SalesNow API プロダクトに組み込む企業データ DX推進・AI開発企業 カスタム見積り
SalesNow MCP AIアシスタントから自然言語でアクセス DX・経営企画・開発者 要問い合わせ
カスタムAIエージェント AIが営業の雑務を巻き取る インサイドセールス組織・営業マネージャー 初期開発費+月額従量
SalesNow Lite 1件50円、必要な分だけ スタートアップ・個人・中小 月額0円・1件50円(税込55円)

SalesNow(SaaS)の料金は、公式サイトに金額の記載がなく要問い合わせです。本記事の比較は、このSalesNow(SaaS)を対象としています。

SalesNowと主要5サービスの比較サマリー表【2026年8月時点】

比較表の見方

SalesNowと、1対1の比較記事を用意している5サービスを同じ粒度で並べます。数値は単位が異なるため、大小だけで網羅性を判断することはできません。この点は表の下で補足します。

サービス 位置づけ 公表データ規模(単位に注意) 部署直通・組織図 名寄せ 料金
SalesNow AI企業データクラウド 法人単位で580万社以上/企業・組織・部署を含め1,400万件超 提供あり 独自のJCコードを基準に統合 要問い合わせ
uSonar(ユーソナー) 顧客データ統合ソリューション 1250万拠点(事業所単位/「日本最大級」はユーソナー社調べ) 公式サイトに記載なし LBCコードを辞書として統合 要問い合わせ
スピーダ 顧客企業分析(FORCAS) 顧客企業分析サービス 150万社以上(企業単位) 公式サイトに記載なし リストのアップロード時に自動付与 要問い合わせ
Sales Marker(セールスマーカー) インテントデータ型の営業支援 560万社の法人データ/950万件の人物データ/210万件の部署データ(公式FAQ) 部署名・直通電話番号などを含むと記載 機能一覧に名寄せを掲載 3プラン。金額は公式サイトに記載なし
infobox(インフォボックス) 営業データプラットフォーム インボイス登録法人255万社を網羅と明記 組織図・部署直通番号・SNS情報を提供 整備専用機能の記載は確認できず 初期費用+月額費用(詳細は要問い合わせ)
Musubu(ムスブ) 企業リスト作成サービス 1,200万件以上(企業540万社・店舗250万店舗ほか) 部署100万部署・キーマン200万人を収録 名寄せ・企業情報付与機能あり 6ヶ月プラン月額200,000円/12ヶ月プラン月額160,000円(いずれも税別)

※2026年8月時点の情報です。各社の記載は、各社公式サイトおよびITreview掲載の提供元による製品説明を2026年8月7〜8日に確認しました。「公式サイトに記載なし」は、確認時点で該当する記述を見つけられなかったことを示すもので、機能の有無を断定するものではありません。

※スピーダ 顧客企業分析の名寄せは、同じスピーダのプロダクトである「スピーダ 顧客企業データハブ」が担う機能として案内されています。Sales Markerのデータ件数は公式サイト「よくある質問」の記載に基づくもので、公式サイト内でも掲載ページにより記載が異なり、機能紹介ページでは520万社以上の法人データ・570万件の人物データ・160万件の部署データとも記載されています。

件数の単位が揃っていないという前提

件数の比較には注意が必要です。SalesNowの1,400万件超は企業・組織・部署を含む件数、uSonarの1250万拠点は事業所を数えた件数、スピーダ 顧客企業分析の150万社は企業(社)単位の数値です。数え方が違う数字を並べても、網羅性の優劣は判断できません。

実務で確度が高いのは、自社の既存顧客リストを各社で照会し、何割が引けるかを実測する方法です。カタログ上の件数より、自社のターゲット帯でのヒット率のほうが判断材料になります。

比較表の各項目をもう少し具体的に確認したい方は、SalesNowのサービス資料 をご覧ください。1,400万件超の企業・組織データの内訳、部署直通情報の収録範囲、JCコード基準の名寄せの仕組みを解説しています。

SalesNowとuSonar(ユーソナー)の違い|拠点単位と組織・部署単位

uSonar(ユーソナー)の概要|拠点単位で顧客データを統合する

uSonar(ユーソナー)は、散在する顧客データの統合・一元管理を軸に据えた顧客データ統合ソリューションです。

SalesNowと同じく「散らばった企業データを整えて営業に使う」課題領域に立つため、検討テーブルに並びやすい2社です。

違いの核|名寄せの単位が拠点か、組織・部署か

両者の決定的な違いは、名寄せの単位です。uSonarはLBCコードを辞書として拠点(事業所)単位で統合し、本社・支店・資本系列の階層構造を表現します。

SalesNowは独自のJCコードを基準に法人単位で統合したうえで、企業内の組織・部署まで粒度を持ちます。

この差は、解ける課題の違いに直結します。拠点ごとに取引が発生する卸売・商社・物流・設備系では、拠点単位の階層表現が効きます。

一方、部署単位で決裁が分かれる相手に売る人材・広告・IT・BPOなどでは、どの部署に到達できるかが成果を左右します。

部署直通電話番号と組織図について、SalesNowは提供していますが、uSonarの公式サイトには2026年8月時点で該当する記載を確認できませんでした。逆に、拠点別の浸透率を測る用途ではuSonarの粒度が適合します。

料金と試せる範囲

料金は両社とも公式サイトに金額の記載がなく、要問い合わせです。ITreviewのuSonar価格ページにも「価格情報は現在調査中です」と表示されています(2026年1月7日時点の表示)。

データの単位・名寄せの粒度・評判の読み方まで含めた詳細は「SalesNowとuSonar(ユーソナー)の違いを徹底比較|機能・データ・料金・評判」で解説しています。

SalesNowとスピーダ 顧客企業分析(FORCAS)の違い|ICP分析と接点獲得

スピーダ 顧客企業分析(FORCAS)の概要|2024年7月に名称統一

FORCASは2024年7月1日に名称が変更され、公式表記は「スピーダ 顧客企業分析」となっています。旧名称を括弧で併記する形式が公式サイトで採られています。

違いの核|狙う先を決める分析基盤か、当たる先まで担うデータ基盤か

両者の違いを一文で言えば、スピーダ 顧客企業分析は「どこを狙うか」を決める分析基盤、SalesNowは「誰にいつ当たるか」まで担うデータ基盤です。設計の出発点が異なるため、比較というより工程の違いとして捉えるほうが正確です。

スピーダ 顧客企業分析は自社の顧客・商談データから共通する特徴や傾向を自動分析し、TAM/SAM/SOMの算出やホワイトスペースの可視化に対応します。SalesNowは受注データからのICPモデリング機能を提供していません。

一方、収録件数はスピーダ 顧客企業分析が150万社以上(企業単位)、SalesNowが1,400万件超(企業・組織・部署を含む)です。

中小を含む広い母集団への接点獲得が課題の中心なら、母集団の広さと部署直通情報が効いてきます。

料金と試せる範囲

料金は両者とも公式サイトに金額の記載がなく要問い合わせです。スピーダ 顧客企業分析は「一部の製品について、実際の機能をお試しいただけます」として無料トライアルの申し込み窓口を用意しています。

ICP分析と接点獲得を工程で切り分ける併用パターンまで含めた詳細は「SalesNowとスピーダ 顧客企業分析(FORCAS)の違いを徹底比較|機能・データ・料金・評判」で解説しています。

SalesNowとSales Marker(セールスマーカー)の違い|検索行動と企業活動

Sales Marker(セールスマーカー)の概要|検索行動を起点に検知する

Sales Markerは、Web上の検索行動を起点に需要が発生している企業を検知するインテントデータ型のサービスです。SalesNowは企業データベース型で、企業側で起きた事実を起点にします。

違いの核|シグナルの源泉と、検知したあとの動線

両者の違いは、シグナルの源泉にあります。Sales Markerはセールスシグナル®で設定キーワードの検索企業を通知し、3rdパーティのインテントデータは1日およそ50億レコードの検索行動データを扱うと公式に説明されています。

SalesNowは求人・ニュース・従業員数推移など、企業側で発生した一次データをアクティビティ通知として配信します。SalesNowスコアは、企業の活発度を100点満点で示す独自指標です。

この違いは、検知できる層の差として現れます。検索行動型は、検討が顕在化して能動的に調べ始めた層に強く働きます。企業活動型は、まだ検討していない潜在層を含む「動きのある企業」全般を捉えます。

実行機能では差が明確です。Sales Markerはシーケンス機能に加え、コール・フォーム・メール・広告・DM/レターまでを製品内に持ちます。

SalesNowはリスト出力とSFA/CRM連携で、既存の営業オペレーションに乗せる設計です。

Web上で買い手が調べる市場で、実行チャネルまで任せたいならSales Markerが噛み合います。オフラインで検討が進む市場や、母集団を今後広げる計画がある場合は、SalesNowのほうが課題の中心に近くなります。

料金と試せる範囲

Sales Markerはスタンダード・プロフェッショナル・エンタープライズの3プランを用意していますが、金額は公式サイトに記載がありません。

無料プラン・無料トライアルの記載もなく、導線は無料デモの申し込みです。SalesNow(SaaS)も要問い合わせです。

データ規模・料金プラン・評判の傾向まで含めた詳細は「SalesNowとSales Marker(セールスマーカー)の違いを徹底比較|機能・データ・料金・評判」で解説しています。

SalesNowとinfobox(インフォボックス)の違い|母集団の絞り方

infobox(インフォボックス)の概要|営業データと企業データを統合する

infoboxは、自社の営業データと企業データを統合し、「誰に・いつ・なぜ」アプローチすべきかを提示する営業データプラットフォームです。

部署直通番号・組織図・SNS情報を提供する点で、SalesNowと機能面の重なりがあります。

違いの核|母集団を絞る設計か、広く網羅する設計か

両者を分けるのは、母集団の設計思想です。infoboxはインボイス登録法人255万社を網羅すると公式に明記しており、取引対象になりうる法人に母集団を絞る設計です。SalesNowは法人番号が付与された法人を広く網羅する設計を採っています。

有利不利は、ターゲット帯によって入れ替わります。従業員100名以上のエンタープライズ中心なら、対象企業の大半がどちらにも収録されているため母集団の差は出にくくなります。

免税事業者や小規模法人を含めて面で開拓するなら、網羅性を優先する設計のほうが取りこぼしを減らせます。

絞り込みの切り口も異なります。infoboxは200種類を超える特徴タグを持ち、インテントスコアは適合度・接点強度・購買検討温度感の3軸を掛け合わせて日次で更新されます。

SalesNowは求人やニュースといった企業の動きを条件に組み込め、自然言語でのターゲット指定にも対応します。

データ更新は、infoboxが3ヶ月ごとのデータ更新・検証、SalesNowが日次230万件以上の更新です。自社の商談ログや名刺接点が数年分あり、それを統合して分析したい場合はinfoboxの設計が噛み合います。

料金と試せる範囲

infoboxは初期費用と月額費用の組み合わせで、詳細は要問い合わせと公式に明記されています。利用部署とアカウントは無制限で、100名以上は個別見積もりです。

無料プラン・無料トライアルの記載はなく、導線は資料ダウンロードと問い合わせになります。SalesNow(SaaS)も要問い合わせです。

カバレッジ思想・名寄せ・API連携まで含めた詳細は「SalesNowとinfobox(インフォボックス)の違いを徹底比較|機能・データ・料金・評判」で解説しています。

SalesNowとMusubu(ムスブ)の違い|料金体系と使い道の広がり

Musubu(ムスブ)の概要|1,200万件以上を収録する企業リスト作成サービス

Musubuは、企業540万社・店舗250万店舗・キーマン200万人・事業所50万・部署100万部署を含む1,200万件以上のデータを持つ企業リスト作成サービスです。調査AIエージェントが1日20万件を自動更新すると公式に説明されています。

違いの核|データを企業の外側に広げるか、内側に掘るか

両者の違いは、データを企業の外側に広げるか、内側に掘るかに表れます。Musubuは店舗・キーマンなど企業の外側に広く展開し、SalesNowは企業内部の組織・部署に掘り下げます。

飲食・小売など個店単位のアプローチが主戦場なら、Musubuの店舗データが効きます。

Salesforce連携は、Musubuでは追加オプション(月額50,000円/税別)です。SalesNowはSalesforce・HubSpot連携に加え、APIとMCPを提供しています。

料金と試せる範囲

比較で最も分かりやすい差は、料金体系の透明性です。Musubuは6ヶ月プラン月額200,000円、12ヶ月プラン月額160,000円(いずれも税別・初期費用なし)と金額が公開されています。SalesNow(SaaS)は要問い合わせです。

予算を先に固めてから検討したい場合、金額が公開されているMusubuは動き出しやすい選択肢です。30日間の無料トライアル(アカウント数無制限)も用意されています。

収録データの内訳・クレジット制の仕組み・評判まで含めた詳細は「SalesNowとMusubu(ムスブ)の違いを徹底比較|機能・データ・料金・評判」で解説しています。

軸別に3社を並べて比べる|名寄せ・インテント・少量調達の3本

1対1の比較で論点が絞れたら、次は3社を横に並べる段階です。3社比較は、比べる軸を先に1つ決めてから読むと結論が早く出ます。用途別に3本を用意しています。

軸①名寄せ・営業データ基盤(SalesNow/uSonar/スピーダ 顧客企業分析)

名寄せの粒度を、拠点単位・法人単位・企業単位で切り分けて比較する軸です。1,400万件・1250万拠点・150万社という3つの数字を、なぜ単純に並べてはいけないのかもここで整理しています。

詳細は「SalesNowとuSonar・スピーダ 顧客企業分析(FORCAS)を3社比較|名寄せ・データ基盤の選び方」で解説しています。

軸②インテント・シグナル検知(SalesNow/Sales Marker/infobox)

「動いている企業をどう見つけるか」という共通の問いに対して、検索行動型・接点統合型・企業活動型の3つの答えを対照する軸です。シグナルの源泉が違うため、母集団の設計と検知できる層も変わります。

詳細は「SalesNowとSales Marker・infoboxを3社比較|インテントセールスの選び方」で解説しています。

軸③少量からの企業リスト調達(SalesNow Lite/Musubu/BIZMAPS)

無料枠の性質で3類型に分かれる軸です。SalesNow Liteは月額課金のない従量課金、Musubuは30日間の無料トライアル、BIZMAPSは会員登録で月100件まで無料ダウンロードという設計です。

BIZMAPSは約200万件の企業データを持ち、5,000項目以上のオリジナルタグで絞り込める点が特徴です。約3,200人のリサーチャーが適宜クリーニングを行うと公式に説明されています。

詳細は「SalesNow LiteとMusubu・BIZMAPS比較|少量企業リスト【2026年】」で解説しています。

帝国データバンク・東京商工リサーチは競合ではなく併用先|工程で分ける

比較検討の場で、信用調査会社の名前が同時に挙がることがあります。ただし信用調査会社と営業データベースは、解く課題が異なるため優劣を比べる関係にありません。

信用調査会社は「この相手と取引してよいか」を判断するための情報を、調査員の訪問取材を含めて深く作ります。

営業データベースは「どこにアプローチするか」を決めるための情報を、広く継続的に更新します。深さと広さのどちらを取るかという問題ではなく、担う工程そのものが違います。

両社の位置づけ|公式情報で確認できる事実

比較軸 帝国データバンク(TDB) 東京商工リサーチ(TSR)
創業 1900年(設立1987年) 1892年(設立1933年)
従業員数 3,300名(うち調査取材部門1,700名) 2,067人(2026年3月末現在)
事業所 全国83カ所 全81カ所(本社2、支社8、支店71)
主なデータベース 企業概要データベース「COSMOS2」(年1回以上のメンテナンスを実施した企業情報151万社を収録)ほか インターネット企業情報サービス「tsr-van2」(国内700万件超・全世界6億件超を収録)
企業評価指標 信用調査報告書に100点満点の評点を掲載。1年以内の倒産リスクを示す倒産予測値も提供 100点満点の実数表示の評点を提供。向こう12カ月の倒産確率を示すリスクスコアを併記
スポットでの入手 「TDB会社情報」が500円/社(税込・約20項目・会員登録不要) tsr-van2で企業基本情報を1件1,200円から取得できると記載

※2026年8月時点の情報です。両社の記載は、各社公式サイトの公開情報を2026年8月8日に確認しました。両社はいずれも国内の信用調査を代表する企業であり、この表は優劣ではなく設計思想の差を示すものです。

与信管理フローのどこで何を使うか

営業データベースと信用調査を工程で分けると、費用の使いどころがはっきりします。与信管理は次の5工程で設計するのが実務的です。

  • 工程1 新規開拓:リスト作成の時点で、法人格の実在・業歴・規模・上場区分といった基礎属性を確認する
  • 工程2 一次スクリーニング:公的データベースと企業データベースで、実在性・登記情報・直近の動きを低コストで確認する
  • 工程3 信用調査・与信判断:信用調査会社の報告書を取得し、社内の与信基準に当てはめて限度額と条件を決める
  • 工程4 取引開始:反社チェックを実施し、契約条件と稟議の証跡を残す
  • 工程5 継続モニタリング:取引先を階層に分けて監視頻度を変え、変化があった先だけ再調査に回す

有償の信用調査は工程3に集中させ、その手前の工程1・2を広く安く回すのが費用対効果の設計です。SalesNowが担うのは工程1・2のレイヤーで、工程3を置き換えるものではありません。

信用調査まわりの詳細記事

帝国データバンクの事業内容・サービス構成・評判の読み方は「帝国データバンクとは?事業内容・使い方・評判をわかりやすく解説」で解説しています。

無料で見られる範囲とルート別の公式料金は「帝国データバンクの料金と無料でできること|公式料金表・500円の中身・個人利用の可否」で解説しています。

東京商工リサーチとの違いと目的別の使い分けは「東京商工リサーチとは?帝国データバンクとの違いと使い分けを解説」で解説しています。

評点の見方・A〜Eの5段階・評価要素は「帝国データバンクの評点とは?100点満点の見方・目安・評価項目」で解説しています。

調査を依頼する側と受けた側それぞれの実務は「帝国データバンクの信用調査とは?依頼の流れ・費用と調査を受けた側の対応」で解説しています。

5工程の設計と営業・管理部門の分担は「与信管理フローの作り方|5工程の設計・情報源の使い分けと営業との分担」で解説しています。

第三者レビューの読み方|スコアの単純比較はできない

ITreviewの公開スコア

評判を調べるとき、匿名の伝聞ではなく出典が特定できる公開レビューを見るのが確実です。ここではIT製品レビューサイトITreviewの公開スコアを並べます。

ただし、レビュー母数が大きく異なるため、スコアの数値だけを横並びにすることはできません。母数が少ないほどスコアは振れやすく、投稿企業の規模帯によっても評価の傾向が変わります。

サービス ITreview 総合満足度 レビュー件数 補足
SalesNow 4.8 20件 企業規模内訳は中小14件・中堅5件・大企業1件
uSonar(ユーソナー) 4.2 285件 企業規模内訳は大企業142件・中堅126件・中小17件
スピーダ 顧客企業分析(FORCAS) 4.2 100件 「Speeda 顧客企業分析」として掲載
Sales Marker(セールスマーカー) 4.2 44件
Musubu(ムスブ) 3.8 35件
infobox(インフォボックス) 4.5 3件 BOXILでは総合評価4.72/5.0(18件)

※2026年8月時点の情報です。数値はITreviewの各製品ページを2026年8月7〜8日に確認しました(infoboxのBOXIL評価は同日確認)。レビューは投稿者の利用環境や時期に左右される主観的な評価のため、傾向として読み、自社の条件ではデモやトライアルで実測することをおすすめします。

母数の差をどう読むか

読み取り方の目安は2つです。母数が3桁のサービスは評価が安定している一方、投稿企業の規模帯に偏りが出ます。母数が2桁以下のサービスは、スコアより個別レビューの内容を読むほうが情報量があります。

SalesNowの評判をより詳しく確認したい方は「SalesNowの評判・口コミ完全ガイド|第三者評価×公開事例で検証」で解説しています。

SalesNowが向いているケースと、他サービスが向いているケース

比較記事である以上、SalesNowが向かないケースも同じ粒度で示します。選定の失敗は、機能の優劣ではなく用途とのズレから起きます。

SalesNowが向いている5つのケース

  • SFA/CRMの重複・表記揺れを整理しながら、同じ基盤で新規開拓のリストも作りたい
  • 代表電話での受付突破に時間を取られており、担当部署への到達情報が必要
  • 業種を横断して営業しており、特定業界に依存しない母集団が要る
  • 中小企業や新設法人まで含めて、面で開拓する計画がある
  • 求人・ニュースなど企業側の動きを起点に「今当たる理由」を作りたい

他サービスのほうが噛み合うケース

自社の状況 噛み合う選択肢 理由
拠点(事業所)単位での名寄せが要件 uSonar(ユーソナー) LBCコードで本社・支店・資本系列の階層を表現できる
受注データからICPを統計的に描きたい スピーダ 顧客企業分析(FORCAS) 顧客・商談データの自動分析とTAM/SAM/SOM算出に対応
Web上の検討行動を捉え、実行チャネルまで任せたい Sales Marker(セールスマーカー) 検索行動の検知からコール・メール・広告までを内包
数年分の商談ログ・名刺接点を統合して分析したい infobox(インフォボックス) 自社の営業データと企業データを統合する設計
予算を先に固めたい/個店単位のアプローチが主戦場 Musubu(ムスブ) 月額料金が公開されており、店舗250万店舗のデータを持つ
取引の可否や与信限度額を判断したい 帝国データバンク/東京商工リサーチ 調査員の訪問取材を含む信用調査は営業データベースの領域外

スポットで少量のリストだけが必要な場合は、本体ではなく少量調達に向いたサービス群が候補になります。この領域の3社比較は、前掲の「軸別に3社を並べて比べる」の軸③で扱っています。

なお、SalesNow(SaaS)は国内データに特化しており、海外法人データの網羅は強みではありません。グローバル営業が主目的の場合は、海外情報を扱うサービスが選択肢になります。

比較検討を終わらせる5つのチェックポイント

複数サービスの資料を集めるほど判断が止まりやすくなります。比較を終わらせる鍵は、カタログの読み比べではなく自社データでの実測です。順序立てて確認する5点を示します。

①自社の既存顧客リストでヒット率を測る

既存顧客50〜100社を各社で照会し、カバーできた割合を比べます。件数の大小ではなく、自社のターゲット帯で何社を引き当てられるかが判断材料になります。

②小規模法人での名寄せ精度を確認する

名寄せの精度差は、大企業ではなく小規模法人や支店表記の揺れで現れます。自社データの中で最も汚れている部分を渡して確認するのが確実です。

③アプローチ先情報の粒度を確認する

企業単位で止まるのか、部署・担当者まで到達できるのかを確認します。代表電話での受付突破が課題なら、この粒度が成果を直接左右します。

④料金は条件を揃えて比較する

課金の単位(ID数・データ量・モジュール)、必要機能がどのプランに含まれるか、最低契約期間、連携やAPI利用の追加費用——この4点を揃えないと金額は比較できません。

⑤運用に乗るかを現場の人数で確認する

導入後に使うのは営業現場です。リスト作成にかかる時間、SFA/CRMへの反映手順、権限管理を、実際に触る人数分でシミュレーションします。

SalesNow MCPで自然言語×企業データ活用を実装する

比較表に現れにくい差分として、AIから企業データを直接扱えるかどうかがあります。ここまでの比較軸に加えて、もう1つ押さえておきたい観点です。

その使い方が「検索画面で条件を組み立てる」形から「AIに自然言語で依頼する」形へ移りつつあるためです。

SalesNow MCPを接続すると、ClaudeなどのAIアシスタントから直接1,400万件超の企業データにアクセスでき、条件の組み立てから結果の要約までを1つの会話で完結できます。

自然言語で実行できる3つのユースケース

ユースケース①:比較検討中の条件をそのままリストに変換する

「首都圏の従業員100〜300名で、直近半年に営業職の求人を出している企業を抽出して」と依頼するだけで、条件がリストに変わります。各社のトライアルで同じ条件を試す際の、条件入力の手間を減らせます。

ユースケース②:既存顧客リストのヒット率を会話で確かめる

手元の既存顧客リストを渡して照会すれば、自社のターゲット帯でどれだけ引けるかを短時間で把握できます。カタログの件数ではなく、自社データでの実測に近づけられます。

ユースケース③:商談前の企業理解を1往復で揃える

「この会社の直近のニュース、求人の出稿状況、従業員数の推移をまとめて」と依頼すれば、商談準備に必要な材料が一度に揃います。複数のツールを行き来する時間を削減できます。

MCPの接続手順と実際の使い方は「Claudeで法人検索する3つの方法|MCPで1,400万社にアクセス」で詳しく解説しています。

まとめ

SalesNowと主要な企業データベース・営業リストツールの違いを、全体地図・1対1比較・軸別3社比較・信用調査会社との使い分けの順に整理しました。要点は次の通りです。

  • 各サービスの違いは、営業プロセスのどの工程に軸足を置くかで整理できる。SalesNowは母集団の洗い出しからデータ整備、担当部署への到達情報までを1つの基盤で扱う
  • uSonarとの違いは名寄せの単位。拠点(事業所)単位で階層を表現するか、法人単位で統合したうえで組織・部署まで粒度を持つか
  • スピーダ 顧客企業分析(FORCAS)との違いは設計の出発点。受注データからICPを描く分析基盤か、狙った企業の誰にいつ当たるかまで扱うデータ基盤か
  • Sales Marker・infoboxとの違いはシグナルの源泉。検索行動・接点統合・企業活動のどれを観測するかで、検知できる層が変わる
  • Musubuとの違いは料金体系の透明性とデータの広がり方。予算を先に固めたい場合や個店単位のアプローチではMusubuが噛み合う
  • 帝国データバンク・東京商工リサーチは競合ではなく併用先。有償の信用調査は与信判断の工程に集中させ、その手前を営業データベースで広く安く回す
  • 公開レビューは母数が大きく異なるため、スコアの単純比較はできない。母数が少ない場合は個別レビューの内容を読むほうが情報量がある
  • 比較を終わらせる鍵は、カタログの読み比べではなく自社データでの実測。既存顧客リストでのヒット率、小規模法人での名寄せ精度、アプローチ先情報の粒度の3点を試す

比較検討の最後は、必ず自社データに落としてください。どのサービスが優れているかではなく、自社が今つまずいている工程を解くのはどれか——この問いに答えが出れば、選定は終わります。

SalesNowでは、1,400万件超の企業・組織データと部署直通・組織図の収録範囲を、サービス資料とデモでご確認いただけます。

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よくある質問

Q. SalesNowと他の企業データベースの違いは何ですか?

比べる相手によって、違いが現れる場所が変わります。uSonar(ユーソナー)との違いは名寄せの単位で、uSonarが拠点(事業所)単位、SalesNowが法人単位に加えて組織・部署単位の粒度を持ちます。スピーダ 顧客企業分析(FORCAS)との違いは設計の出発点で、同サービスは受注データからICPを描く分析基盤、SalesNowは誰にいつ当たるかまで扱うデータ基盤です。Sales Marker(セールスマーカー)・infobox(インフォボックス)との違いはシグナルの源泉にあります。

Q. SalesNowとuSonar・スピーダ 顧客企業分析(FORCAS)はどう使い分けますか?

名寄せの粒度と、担う工程で切り分けます。拠点ごとに取引が発生する卸売・商社・物流・設備系で、本社・支店・資本系列の階層を表現したい場合はuSonar(ユーソナー)が噛み合います。受注・商談データから統計的にICPを描きたい場合は、スピーダ 顧客企業分析(FORCAS)が近い選択肢です。部署単位で決裁が分かれる相手に売る場合や、中小企業まで面で開拓する場合はSalesNowが適します。3社とも料金は要問い合わせです(2026年8月時点)。

Q. SalesNowとSales Marker・infoboxはどう違いますか?

「動いている企業をどう見つけるか」への答えが3社で異なります。Sales Marker(セールスマーカー)はWeb上の検索行動を源泉とし、3rdパーティのインテントデータは1日およそ50億レコードと公式に説明されています。infobox(インフォボックス)は自社サイトの訪問履歴と外部メディアのログに自社の営業データを重ね、インボイス登録法人255万社を母集団とします。SalesNowは求人・ニュース・従業員数推移など企業側で起きた事実を源泉とします(いずれも2026年8月時点)。

Q. 帝国データバンクや東京商工リサーチとSalesNowは競合しますか?

解く課題が異なるため、優劣を比べる関係にはありません。帝国データバンク・東京商工リサーチは、調査員の訪問取材を含めて「この相手と取引してよいか」を判断する情報を深く作る信用調査会社です。SalesNowは「どこにアプローチするか」を決める情報を広く継続的に更新する営業データベースです。実務では有償の信用調査を与信判断の工程に集中させ、その手前の新規開拓と一次スクリーニングを営業データベースで広く安く回す設計が有効です。

Q. 少量だけ企業リストが欲しい場合はどれを選べばよいですか?

本記事で比較しているSalesNow(SaaS)は継続運用を前提としたデータ基盤のため、スポットで少量だけ必要な場合は別の選択肢が候補になります。無料枠の性質で見ると、Musubu(ムスブ)は30日間の無料トライアル、BIZMAPSは会員登録で月100件までの無料ダウンロードという設計です。1件に含まれる情報の範囲が異なるため、単価だけでは決まりません。少量調達の3社比較は「SalesNow LiteとMusubu・BIZMAPS比較|少量企業リスト【2026年】」で解説しています。

高橋 鉄平

執筆者

高橋 鉄平

株式会社SalesNow マーケティング部門

国内1,400万件超の企業・組織データを保有するSalesNowのマーケティング担当。BtoB営業組織700社以上への導入支援を通じて蓄積した、企業データ活用の実践知見をお届けします。

※本記事は情報提供を目的としており、特定のサービスの購入を推奨するものではありません。記載内容は執筆時点の情報に基づいています。編集ポリシーについて

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