| 執筆: 高橋 鉄平

SalesNowとinfobox(インフォボックス)の違いを徹底比較|機能・データ・料金・評判

SalesNowとinfobox(インフォボックス)の違いを徹底比較

「SalesNowもinfoboxも、部署直通番号と組織図を持っている。では何が違うのか」——比較検討がこの問いで止まってしまうケースは少なくありません。

営業が使う画面だけを並べると機能は似て見えますが、両者では、データベースの母集団の取り方、シグナルの捉え方、データを社内のどこまで届けるかという設計思想が異なります。

本記事は、SalesNowとinfoboxの違いを、データ・機能・料金・評判の4つの観点で判断しきるための比較ガイドです。

そのうえで、カバレッジ思想の違い、名寄せとデータ整備、シグナルの捉え方、API・MCPを含む外部連携、そして「infoboxが向いているケース」「SalesNowが向いているケース」までを順に整理します。

企業データベースというカテゴリ全体の選び方は「企業データベース比較12選【2026年最新】目的別おすすめ・選び方・比較表付き」で詳しく解説しています。

本記事で頻出するインテントデータの仕組みは「インテントデータとは?意味・種類・営業活用方法を徹底解説」で、そもそも狙うべき企業群をどう定義するかは「BtoBマーケティングのターゲティング戦略|STP分析・6R・ICP設計の実践ガイド」であわせて解説しています。

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※SalesNow側のデータ範囲・機能を先に確認したい方は、SalesNowのサービス資料で1,400万件超の企業・組織データの中身をご確認いただけます。

SalesNowとinfoboxが比較される理由|両者のポジションの違い

「営業リストの精度を上げたい」という検討で、この2つが同じテーブルに載る理由ははっきりしています。どちらも代表電話ではなく部署の直通番号にたどり着け、組織図やキーパーソンの情報まで持っているという、国内では数の少ないサービスだからです。

BtoBの新規開拓で受付突破が最大のボトルネックになる以上、この条件を満たすサービスは自然に横並びで比較されます。

両者が重なる領域|部署直通番号と組織図というBtoB営業の急所

infoboxは公式サイトで「組織図、部署直通番号、SNS情報を活用してキーパーソンへ一直線」を主要ポイントの1つに掲げています(出典:infobox公式サイト、2026年8月7日確認)。

SalesNowも担当部署・担当者へのダイレクトアプローチ情報として、部署直通電話番号と組織図を提供しています。

この領域では両者に本質的な差がありません。実際、infoboxの公式導入事例では、部署直通番号の取得によって受付突破率が体感で30〜40%向上したという利用企業のコメントが公開されています(出典:infobox導入事例|株式会社パトスロゴス)。

同じ効果はSalesNowの導入企業でも報告されており、「直通番号があるかどうか」は差別化要因ではなく、両者に共通する前提条件です。

分かれる領域|「当てる順番を決める道具」と「企業データの土台」

SalesNowとinfoboxの違いを一文で言うと、infoboxは「当てる順番」を作る製品、SalesNowは「企業データの土台」を広く整える製品です。両者は同じカテゴリの製品というより、営業プロセスの隣り合う工程を担っていると捉えたほうが、比較の見通しがよくなります。

違いが出るのは、その先の設計です。infoboxは自社サイトの訪問履歴や外部メディアのログ、自社CRMの商談ログ・名刺接点を統合し、AIが「誰に・いつ・なぜアプローチすべきか」を提示する営業データプラットフォームとして設計されています。

アプローチの優先順位を決めることに軸足を置いた製品です。

一方のSalesNowは、国内1,400万件超の企業・組織データを収録した企業データベースを土台に、独自のJCコードを基準とした名寄せ・情報付与、Salesforce/HubSpot連携、API、MCPによる外部提供までを含めて設計されています。

営業チームが使う画面はその一部で、SFA/CRMやプロダクト、AIにデータを供給する役割まで担う構造です。

比較の前に決めておきたい3つの問い

どちらが優れているかを一般論で決めることはできません。判断が分かれるのは、次の3点をどう答えるかによります。

  • 課題は「誰に当てるか」か、「データが整っていないこと」か——当てる順番が課題ならスコアリングの設計が効き、マスタの重複や欠損が課題ならデータ整備の機能が効きます
  • ターゲットはエンタープライズ中心か、全国の中小企業や新設法人まで含むか——母集団の定義がそのままカバレッジの評価を変えます
  • 使うのは営業チームだけか、SFA/CRMやプロダクト、AIまで含むか——利用範囲が広がるほどAPIやMCPの有無が重くなります

SalesNowとinfoboxの違い比較表【2026年8月時点】

ここまでの前提を踏まえて、両者の違いを一覧で整理します。公式に公開されていない項目は「要問い合わせ」と記載しています。

比較軸 SalesNow infobox
サービスの位置づけ AI企業データクラウド。営業リストの作成に加え、SFA/CRMやプロダクトに企業データを供給するデータ基盤として設計されている 営業データプラットフォーム。自社の営業データと企業データを統合し、「誰に・いつ・なぜ」アプローチすべきかを提示する設計になっている
データの収録範囲 法人単位では580万社以上、企業・組織・部署を含む収録件数では1,400万件超。全法人を広く網羅する設計 インボイス登録法人255万社を網羅すると公式に明記。取引対象になりうる法人に母集団を絞る設計
部署直通番号・組織図 部署直通電話番号と組織図を提供。担当部署・担当者へのダイレクトアプローチに対応する 組織図・部署直通番号・SNS情報を提供。キーパーソンの特定を主要ポイントに掲げている
ターゲティングの切り口 業種・地域・規模などの基本条件に加え、求人やニュースといった企業の動きを条件に組み込める。AIによる自然言語でのターゲット指定にも対応 業種・従業員数などの基本条件に加え、200種類を超える特徴タグで対象企業を絞り込める
シグナル・スコア 求人・ニュース・従業員数推移などの活動シグナルを取得。SalesNowスコアは企業の活発度を100点満点で示す独自指標 自社サイト訪問履歴と外部メディアログを解析したインテントデータをスコア化。適合度・接点強度・購買検討温度感を掛け合わせる
名寄せ・データ整備 独自のJCコードを基準とした名寄せ・情報付与に対応。SFA/CRMのマスタ整備そのものを用途に含む 自社が保有する営業データとinfoboxデータを統合してAI分析する設計。マスタ整備専用の機能は公式サイトに記載がない
外部連携 Salesforce・HubSpotとの連携に対応。SalesNow for Salesforceとしてアプリ提供も行っている Salesforce・HubSpotなど各種CRMとの連携に対応。CRM画面から該当企業ページへ遷移できる運用例が公開されている
API・AI連携 SalesNow APIとSalesNow MCPを提供。自社プロダクトやAIアシスタントから企業データを直接利用できる APIやMCPの提供について、公式サイトに記載は確認できない(要問い合わせ)
料金体系 要問い合わせ。利用範囲や契約条件によって変動する 初期費用+月額費用。詳細は要問い合わせ。利用部署/アカウントは無制限で、100名以上は個別見積もり
データ更新 日次230万件以上の更新。データソースは100万件以上にのぼる 3ヶ月ごとのデータ更新・検証を実施。インテントスコアの変動は日次で更新される

※「データの収録範囲」の数字は単位が異なります。infoboxの255万社は社数、SalesNowの1,400万件超は企業・組織・部署を含む収録件数です。社数どうしで並べる場合は「255万社」対「580万社以上」が比較可能な組み合わせで、255万社と1,400万件を直接比べることはできません。詳細はデータカバレッジ思想の違いで解説します。

※上記はいずれも2026年8月7日時点で各社公式サイトに記載されている内容に基づきます。料金・機能は変更される可能性があるため、最終的な判断は各社への問い合わせでご確認ください。

比較表のSalesNow側の項目をより詳しく確認したい方は、SalesNowのサービス資料 をご覧ください。1,400万件超の企業・組織データの内訳、部署直通番号・組織図の提供範囲、SFA/CRM連携の仕様をまとめています。

infoboxの機能と特徴|200種類超の特徴タグとインテントスコア

ここからは、比較の材料としてinfoboxの機能を公式サイトの記載に沿って整理します。

infoboxとは|インボイス登録法人255万社を対象にした営業データプラットフォーム

infobox(インフォボックス)とは、株式会社インフォボックスが提供する営業データプラットフォームを指します。公式サイトでは「今アプローチすべき企業とその理由がわかる」というコンセプトが掲げられており、企業データと自社が保有する営業データを統合してAIが分析する構造が説明されています。

データベースの考え方は「幅・深さ・正確さ」という3語で整理されています。幅(Coverage)については「インボイス登録法人255万社の企業情報を網羅」と明記され、BtoB企業にとって対象となる法人を漏れなくカバーする方針が示されています。

深さ(Depth)は静的データから動的データまでを収集すること、正確さ(Accuracy)は3ヶ月ごとのデータ更新・検証で担保することが公式に説明されています。

4つ目の柱として「Data UX」が挙げられている点も特徴的です。膨大なデータを直感的に扱えるUX設計と、専属のカスタマーサポートによる伴走が明記されており、「データを持つこと」より「営業が実際に使えること」に重心を置いた製品思想が読み取れます。

200種類を超える特徴タグによるリスト作成

infoboxの1つ目のポイントとして公式サイトが挙げているのが、リスト作成の切り口の多さです。業種・従業員数といった基本条件に加えて、200種類を超える特徴タグを用いて対象企業を選定できると説明されています。

特徴タグの利点は、業種コードや従業員数レンジだけでは表現しきれない企業の性質を条件にできることです。BtoBのターゲティングでは「業種×売上×従業員数」の3軸だけで切ると母集団が粗くなりがちで、タグによる補助軸があるとセグメントの解像度が上がります。

ターゲティングの設計そのものについては「BtoBマーケティングのターゲティング戦略|STP分析・6R・ICP設計の実践ガイド」で詳しく解説しています。

組織図・部署直通番号・SNS情報によるキーパーソン特定

2つ目のポイントが、キーパーソンへの到達です。公式サイトでは「組織図、部署直通番号、SNS情報を活用してキーパーソンへ一直線」と表現されています。アプローチ先を明確にするデータとして、名刺情報・組織図・部署直通番号・SNSの4つが図中に列挙されています。

公開されている導入事例では、部署直通番号がわかることに加えて、キーパーソンをバイネームで把握できることが変化として挙げられています。

「システム担当の方はいますか」ではなく個人名で取り次ぎを依頼できることが、アポイント獲得率に効いたという内容です(出典:infobox導入事例|株式会社パトスロゴス)。

Web行動ログの解析と「適合度」「接点強度」「購買検討温度感」

3つ目のポイントが、infoboxの独自性が最も出ている領域です。自社サイトの訪問履歴や外部メディアのログをインテントデータとして解析し、顧客が関心を持っているタイミングと内容をスコア化すると説明されています。スコアの変動は日次で更新される点も明記されています。

そのうえで、「適合度」「接点強度」「購買検討温度感」の3つを掛け合わせ、今成約につながりやすい顧客を可視化する設計が示されています。自社との相性、これまでの接点、今の検討温度という3つの軸を1つの優先順位に束ねる考え方です。

このスコアが自社の商材でどこまで機能するかは、Web上で検討行動が発生する市場かどうかに左右されます。判断材料は本記事の後半で整理します。

CRM連携とデータ更新の考え方

連携面では、Salesforce/HubSpotなど各種CRMとの連携が公式サイトの構成図に明記されています。公開事例では、HubSpot上でアプローチ中の顧客情報を確認したあと、ワンクリックでinfoboxの該当ページへ遷移できるという運用が紹介されています。

データの正確さについては、前述のとおり3ヶ月ごとの更新・検証というオペレーションが公式に示されています。企業の基本属性は短期間で大きく変わるものではないため、この頻度が問題になるかどうかは用途次第です。

ただし、代表者や部署の異動、移転といった変化を早く捉えたい用途では、更新サイクルの確認が必要になります。

infoboxの料金体系|公式に公開されている内容と確認すべき点

比較検討で最も情報が集めにくいのが料金です。ここでは公式サイトに記載されている内容と、記載されていない内容を切り分けて整理します。

なお、利用範囲や契約条件によって金額が変わるBtoBのデータサービスでは、個別見積もり方式は一般的な運用です。SalesNowも同様に要問い合わせとしており、金額が非公開であること自体は両者に共通します。

infoboxの料金に関する公式記載

2026年8月7日時点の公式サイトには、以下の内容が記載されています。具体的な金額は公開されていません。

  • 課金の構成:初期費用+月額費用(詳細はお問い合わせください、と明記)
  • アカウント数:利用部署/アカウント無制限。100名以上は個別見積もり
  • 月額固定の範囲:データベース機能と基本のスコアシステム機能
  • オプション:一部オプション機能は別途料金
  • 無料プラン・トライアル:公式サイトに記載なし。導線は資料ダウンロードと問い合わせ

注目すべきはアカウント無制限という条件です。営業組織が20名でも50名でも月額が変わらない構造であれば、1人あたりの実質単価は人数が増えるほど下がります。逆に、少人数のチームで一部のメンバーだけが使う想定だと、割高に感じる可能性があります。

見積もり時に必ず確認したい4点

金額が非公開である以上、見積もりの場で確認すべき項目をあらかじめ決めておくことが実務上の防御策になります。次の4点は、後から追加費用として顕在化しやすい部分です。

  • 月額固定に含まれる機能の線引き——「基本のスコアシステム機能」がどこまでを指し、どの機能がオプションになるのか
  • インテントデータの対象範囲——外部メディアのログがどのカテゴリを含むのか、自社で設定できるインテント項目の数に上限があるか
  • データの出力条件——CSVエクスポートの件数上限や、CRM連携時に同期できる項目の範囲
  • 契約期間と増減の扱い——最低契約期間、途中でのプラン変更、100名を超えた場合の見積もり方式

SalesNow側の料金の考え方

SalesNowの料金も、利用範囲や契約条件によって変動するため要問い合わせとしています。両者とも金額が非公開である以上、「どちらが安いか」を事前に机上で比較することはできません。比較すべきは金額そのものではなく、同じ予算で何ができるかという条件面です。

条件面であれば、見積もりを取る前でも比較の準備ができます。アカウント課金か月額固定か、基本機能とオプションの線引きはどこか、契約期間の縛りはあるか——この3点を両社の見積書で並べると、同じ予算で得られる範囲の差がはっきりします。

infoboxの評判・口コミの傾向|公開レビューから読み取れること

2026年8月7日時点で、infoboxの公開レビューはまだ件数が多くありません。そのため、以下は「傾向」として読み、断定的な評価としては扱わないことをおすすめします。

公開レビューの件数と評価スコア

レビューサイト 件数(2026年8月7日時点) 評価スコア
ITreview 3件 総合満足度 4.5
BOXIL 18件 総合評価 4.72/5.0(★5が13件、★4が5件)

スコア自体は高い水準ですが、母数が3件と18件という規模では、統計的に安定した評価とは言えません。レビューサイトのスコアは投稿者の利用環境やキャンペーンの影響を受けるため、数値そのものより、書かれている内容の中身を読むほうが判断材料になります。

良い評価として挙げられている点

投稿内容で繰り返し言及されているのは、次の3点です。

  • 操作性——直感的に操作できるという評価が最も多く見られます。公式が掲げる「Data UX」の思想が実際の使用感として評価されている形です
  • データの中身——部署番号、キーマン情報、組織図といった、アプローチに直結する情報が揃っている点が挙げられています
  • 工数削減——リスト作成時間の短縮と、アポイント取得率の改善に言及した投稿が見られます

改善要望として挙げられている点

一方で、改善を求める声も公開されています。こうした内容は自社の使い方に照らして事前に確認しておくと、導入後のギャップを減らせます。

  • 人物情報の重複や鮮度——同一人物が重複して登録されている、情報が古い場合があるという指摘があります
  • SFA連携の深さ——SFAとの直接連携をさらに強化してほしいという要望が投稿されています
  • 部署情報の充足率——部署情報が収録されていない企業が一定数あるという指摘があります
  • 対象企業の規模——従業員規模100名以上の企業向けという印象を持ったという投稿がある一方、SMB規模の企業も掲載されているという投稿もあり、評価は分かれています

この最後の点は、次章で扱うカバレッジの話と直結します。レビューの評価が分かれる領域は、たいてい自社のターゲット定義との相性が原因です。

なお、SalesNowに対する評価も同じ姿勢で確認していただくのが健全です。当社側の強みと弱みを含めた整理は「SalesNowと主要企業データベース・営業リストツールの違い総まとめ」で公開しています。

データカバレッジ思想の違い|255万社に絞る設計と全法人を網羅する設計

ここが本記事の核心です。両者のカバレッジは、件数の多い少ないではなく「母集団をどう定義しているか」の点で根本的に異なります。この違いを理解しないまま数字だけを並べると、比較を誤ります。

比較する前に揃えるべき「単位」の話

infoboxは「インボイス登録法人255万社」と社数で表現しています。SalesNowの1,400万件超という数字は企業・組織・部署を含む収録件数であり、法人単位ではありません。

法人単位で並べる場合、SalesNowが法人データベースとして提供している580万社以上が比較可能な数字になります。

255万社と1,400万件を直接比べるのは、単位が違うため成立しません。公平に比べるなら「255万社(infobox)」対「580万社以上(SalesNow)」であり、そのうえでSalesNowは部署・組織の階層まで含めて1,400万件超を保有している、という読み方が正確です。

SalesNowは国内1,400万件超の企業・組織データを収録し、日次230万件以上の更新を行っています。データソースは100万件以上にのぼり、企業の基本情報に加えて、従業員数の推移、求人の出稿状況、ニュース・プレスリリースといった活動シグナルまでを継続的に取得しています。

出典: SalesNow公式サービス情報(2026年8月時点)

インボイス登録を基準にするという設計の意味

infoboxが母集団の基準にしているインボイス登録は、適格請求書発行事業者としての任意の登録制度です。国内のすべての法人が登録しているわけではありません。仕組みの詳細は国税庁 インボイス制度適格請求書発行事業者公表サイトで確認できます。

この基準を採ることには、明確な合理性があります。登録している法人は課税事業者としてBtoB取引を行っている可能性が高く、休眠状態の法人やペーパーカンパニーが母集団に混ざりにくいという利点があります。件数が絞られている分、リストのノイズが少ないという設計思想です。

その代わりに、登録が任意である以上、母集団から外れる法人も存在します。消費税の免税事業者は登録すると課税事業者となるため、小規模な法人があえて登録していないケースがあります。また、設立して間もない法人は登録手続き前の期間があり、その間はデータベースに載りません。

この2つは「利点と欠点」ではなく、精度と網羅性のトレードオフのなかで、精度側に寄せた設計の表と裏です。ノイズの少ないリストを重視するなら合理的な選択であり、母集団の広さを重視するなら制約になります。どちらに転ぶかは、次に述べるターゲット定義で決まります。

全法人を網羅するという設計の意味

SalesNowは、法人番号が付与されているすべての法人を対象に網羅する設計を取っています。法人番号は国税庁が設立登記法人などに指定する13桁の番号で、国税庁 法人番号公表サイトで商号・所在地とあわせて無償で公開されています。

この設計の利点は、ターゲット定義を後から変えても母集団が追いつくことです。新設法人へのアプローチ、地方の小規模事業者の開拓、業種の追加といった方針変更が起きたとき、データベース側が対応していなければ施策が動きません。

逆に、母集団が広い分、条件設定を丁寧にしないとノイズが混ざるという裏返しの課題もあります。

SalesNowは企業データベース収録件数No.1・法人網羅率No.1(※)の評価を得ています。網羅性は、ターゲット戦略を変更したときに施策が止まらないかどうかを左右します。

※2025年10月期_企業データベースにおける市場調査 調査機関:日本マーケティングリサーチ機構

ターゲット別に見た相性

結論として、カバレッジの優劣はターゲット定義によって逆転します。次の表は、想定するターゲット像ごとの相性を整理したものです。

ターゲット像 相性の考え方
従業員100名以上のエンタープライズ中心 対象企業の大半がインボイス登録済みと考えられるため、母集団の差は出にくい。むしろキーパーソン情報の充足率とインテントの精度で選ぶことになる
全国の中小企業を面で開拓 免税事業者や小規模法人が母集団に含まれるかが効いてくる。網羅性を優先する設計のほうが取りこぼしを減らせる
新設法人へのアプローチ 設立直後の法人をどれだけ早く捕捉できるかが要件になる。法人番号ベースの網羅と更新頻度が判断軸になる
特定業種を深く掘る その業種の企業がどれだけ収録されているかを、実データで確認するしかない。総件数ではなく自社ターゲットでの引き当て率で判断する

カバレッジの差は件数ではなく、母集団の定義の差です。自社のターゲット企業を100社リストアップし、両者で実際に引き当てられるかを試すことが、あらゆる資料より確実な検証になります。

名寄せ・データ整備で見る違い|リスト供給とデータ基盤の距離

営業リストの精度が上がらない原因が、ツール側ではなく自社のSFA/CRM側にあるケースは珍しくありません。この観点では、両者の設計に明確な差があります。

「統合して分析する」ことと「マスタを整える」ことは別

infoboxは、自社が保有する営業データ(商談ログ・取引実績・名刺接点)とinfoboxデータをAIが統合して分析する構造を公式に示しています。これは分析のためにデータを突き合わせる仕組みであり、SFA/CRMのマスタそのものを恒久的に整える機能とは目的が異なります。

マスタ整備で必要になるのは、同一企業が複数レコードに分かれている状態を統合し、表記揺れを解消し、欠けている属性を埋める工程です。この工程が済んでいないと、どのツールを入れても「同じ会社に2回架電する」「集計が合わない」といった問題が残ります。

名寄せの手順そのものは「名寄せとは?やり方5ステップとExcel・ツール活用を徹底解説」で詳しく解説しています。

SalesNowが名寄せを機能として持つ理由

SalesNowは、独自のJCコードを基準とした名寄せ(重複排除)と情報付与(属性補完)を機能として提供しています。JCコードは、SalesNowが企業・組織を一意に識別するために独自に付与しているコードです。

SFA/CRMに蓄積された既存の取引先データを突合し、正しい単位に統合したうえで、業種・従業員数・売上高といった属性を補完する使い方です。

この設計が効くのは、新規開拓と既存データの活用を同じ土台で回したい場合です。過去リードや失注企業の掘り起こしは、マスタが整っていて初めて成立します。データが分断されたままだと、「以前アプローチ済みかどうか」すら判定できません。

どちらを先に解くべきか

実務的な順序としては、マスタの状態を先に確認することをおすすめします。SFA/CRMの取引先レコードを共通キーで名寄せしたとき、実数がどれだけ減るかを測ってみてください。ここで大きく減るようであれば、当てる順番を最適化する前に土台の整備が必要な状態です。

逆に、マスタは十分に整っていて「誰に当てるかの判断」だけが課題なのであれば、スコアリングに強い製品を選ぶほうが投資対効果は高くなります。この見極めが、2つの製品のどちらを選ぶかの分岐点になります。

シグナルの捉え方の違い|Web行動ログと企業の活動シグナル

「今アプローチすべき理由」をどう作るかは、両者で発想が異なります。片方はWeb上の検討行動を捉え、もう片方は企業側で起きている事実を捉えます。どちらも有効ですが、見える範囲と時間軸が違います。

infoboxのインテントデータ|買い手の検討行動を捉える

infoboxが解析するのは、自社サイトの訪問履歴と外部メディアのログです。比較サイトや業界メディアで関連領域の情報収集をしている企業を検知し、購買検討温度感としてスコア化します。

公開されている導入事例でも、人事系のテーマでインテント項目を設定し、スコアが高い企業に絞ってアプローチするという運用が紹介されています。

インテントデータの強みは、検討タイミングという最も価値の高い情報を扱える点にあります。一方で、Web上で情報収集をしていない企業は検知できず、行動が観測されるカテゴリに範囲が限定されるという構造的な制約もあります。

この制約を含めた実務的な扱い方は「インテントデータとは?意味・種類・営業活用方法を徹底解説」で解説しています。

SalesNowの活動シグナル|企業側で起きた事実を捉える

SalesNowが取得するのは、求人の出稿、ニュース・プレスリリースの配信、従業員数の推移、上場状況といった、企業側で実際に起きた出来事です。これらはアクティビティ通知として受け取れ、「事業拡大の動きがある」「特定職種の採用を始めた」といった変化を起点にアプローチを組み立てられます。

SalesNowスコアは、これらの一次データから企業の活発度を100点満点で示す独自指標です。会社情報の更新・従業員数推移・求人出稿状況・ニュース/プレスリリース配信・上場状況の5要素から算出されます。

利用者の受注データを学習するものでも、受注の確度を予測するものでもなく、「企業が今動いているかどうか」を測る汎用指標です。

2つのシグナルの使い分け

観点 インテントデータ型(infobox) 活動シグナル型(SalesNow)
検知する対象 Web上での情報収集行動。自社サイト訪問と外部メディアの閲覧ログ 企業側で発生した事実。求人・ニュース・従業員数推移・上場状況など
強み 検討している「今」を捉えられる。提案タイミングの精度が上がる Webでの行動がない企業も対象にできる。母集団を絞らずに変化を追える
制約 Web上で行動していない企業は検知できない。観測カテゴリに依存する 購買意欲そのものは直接わからない。仮説を立てる材料として使う
向く用途 検討層が明確なカテゴリでの刈り取り。BDRの優先順位付け 潜在層を含む面での開拓。事業の動きを起点にした提案設計

両者は競合する概念ではなく、見ている層が違います。検討が顕在化している企業を確実に取りに行くならインテント、まだ検討に入っていない企業に先回りするなら活動シグナルというのが、実務上の整理です。

外部連携・API・MCPで見る違い|AIに企業データを渡せるか

2026年に入り、企業データの使われ方は「営業がツールの画面で検索する」形から「システムやAIがデータを直接受け取る」形へ広がっています。この観点は、比較表で最も差が出た項目です。

CRM連携の範囲

CRM連携については、両者ともSalesforce・HubSpotに対応しています。infoboxは各種CRMとの連携が公式に明記されており、公開事例ではHubSpotの画面からワンクリックで該当企業のページへ遷移する運用が紹介されています。

SalesNowもSalesforce・HubSpotとの連携に対応し、SalesNow for Salesforceとしてアプリを提供しています。

ここで確認すべきは「連携できるか」ではなく「どの項目が、どの方向に、どの頻度で同期されるか」です。参照リンクを張るだけの連携と、取引先レコードの属性を継続的に更新する連携では、運用にかかる手間がまったく変わります。

APIによる外部提供

SalesNowはSalesNow APIを提供しており、自社プロダクトや社内システムに企業データを直接組み込めます。会員登録フォームでの企業情報の自動補完、審査フローでの属性取得、社内データ基盤への定期取り込みといった用途が想定されます。

infoboxについては、APIの提供に関する記載を公式サイトで確認できませんでした(2026年8月7日時点)。

営業チームだけがデータを使う前提であれば、この差は問題になりません。しかし、プロダクトや他部門にも企業データを流したい場合、APIの有無は導入後に大きく効いてきます。

SalesNow MCPで自然言語×企業データ活用を実装する

もう一段新しい選択肢がMCP(Model Context Protocol)です。SalesNow MCPを接続すると、ClaudeなどのAIアシスタントから1,400万件超の企業データに直接アクセスでき、検索画面を開かずに会話だけでリスト作成や企業調査を完結できます。

ユースケース①:ターゲット条件を会話で絞り込み、母集団を検証する

「首都圏で従業員100〜500名、直近3ヶ月で営業職の求人を出しているIT企業を抽出して」と依頼するだけで、条件に合致する企業群が返ってきます。条件を変えながら母集団の大きさを確かめられるため、ターゲット定義そのものの検証に使えます。

ユースケース②:既存顧客に似た未接触企業を洗い出す

「この既存顧客20社と業種・規模・所在地が近い企業のうち、まだ接点のない企業を出して」といった依頼で、受注につながった顧客像に近い企業を横展開先として探せます。ICP(理想的顧客像)の輪郭を数字で確かめながら広げていく使い方です。

ユースケース③:商談前の企業理解を会話でまとめる

「この会社の直近6ヶ月のニュースと求人動向、部署構成をまとめて」と指示すれば、商談準備に必要な材料が一度に揃います。複数のサイトを行き来する時間を圧縮でき、仮説の質を担当者のスキルに依存させずに済みます。

MCPの接続手順と実際の使い方は「Claudeで法人検索する3つの方法|MCPで1,400万社にアクセス」で詳しく解説しています。

infoboxが向いているケース

比較記事である以上、SalesNowが向かない場面も正直に書きます。次の条件に当てはまる場合、infoboxのほうが素直に合います。

①エンタープライズ中心のアウトバウンドで、当てる順番に迷っている

ターゲットが従業員100名以上の企業に限られている場合、母集団の広さは差別化要因になりません。対象企業のリストはすでに手元にあり、課題は「その中でどこから当てるか」という優先順位のほうにあります。

この状態では、適合度・接点強度・購買検討温度感を掛け合わせて順位を出す設計が直接効きます。公開されている導入事例にも、エンタープライズ開拓やBDR立ち上げの文脈のものが含まれています。母集団が固定されていて優先順位が課題なら、インテント起点の設計が近道です。

②Webのインテントを起点にアプローチのタイミングを設計したい

自社のカテゴリが比較検討サイトや業界メディアでよく調べられる領域であれば、Web行動ログから検討の兆候を拾える確率が高くなります。SaaSや人事系ツールのように、買い手が事前に情報収集する市場は特に相性がよい領域です。

逆に、Web上での検討行動がほとんど発生しない商材(既存の取引関係で決まる領域や、ニッチな産業設備など)では、インテントの検知量そのものが少なくなります。自社のカテゴリがどちらに当たるかは、導入前に確認しておくべき点です。

③アカウント数無制限で営業組織全体に配りたい

公式サイトに明記されているアカウント無制限という条件は、営業組織が大きいほど効いてきます。ID課金の製品では「使う人を絞る」判断が必要になりますが、無制限であれば全メンバーが同じ情報を見られる状態を作れます。

インサイドセールス、フィールドセールス、マーケティングが同じデータを参照して会話できる状態は、それ自体が組織的な価値を生みます。ID数の制約で運用設計を歪めたくない組織にとっては、有力な選択肢です。

④導入後の伴走サポートを重視する

公式サイトでは、専属のカスタマーサポートが成果創出まで伴走する体制が明記されています。公開されている導入事例でも、機能差だけでなく活用提案の積極性やレスポンスの速さが導入の決め手だったというコメントが紹介されています。

データツールは導入して終わりではなく、使い方の設計で成果が大きく変わります。社内にデータ活用の推進役がいない、あるいは初めてこの種のツールを導入するという状況であれば、伴走体制の厚さは比較軸として正当です。

SalesNowが向いているケース

一方で、次の条件に当てはまる場合はSalesNowの設計が噛み合います。判断のポイントは、課題が「当てる順番」ではなく「データそのもの」にあるかどうかです。

①中小企業・新設法人まで含めて母集団を広く取りたい

全国の中小企業を面で開拓する、あるいは設立間もない法人にいち早くアプローチするという戦略であれば、母集団の広さがそのまま成果の上限になります。法人番号ベースで網羅する設計は、ターゲットを後から広げたときにも施策が止まりません。

SalesNowは商談数2.3倍、売上1.5倍、1人あたり8.6時間の工数削減という導入効果を公表しています。UPSIDER、クラウドワークス、パーソルキャリア、LINEヤフーをはじめとする企業に導入されており、業種や規模の異なる組織で運用されています。

②SFA/CRMのデータ整備から解決したい

重複レコード、表記揺れ、属性の欠損が残ったままでは、どんなスコアリングも精度が出ません。独自のJCコードを基準とした名寄せと情報付与を、新規開拓と同じ基盤で実行できる点は、データ整備が課題の組織にとって直接的な解決策になります。

特に、過去リードや失注企業の掘り起こしを仕組み化したい場合、マスタが整っていることが前提条件です。整備と開拓を別々のツールで回すと、結局どちらも中途半端になります。

③APIやAIに企業データを渡して、営業以外にも展開したい

企業データの用途が営業チームにとどまらない場合、SalesNow APIとSalesNow MCPの存在が効いてきます。自社プロダクトへの企業情報の組み込み、審査・与信フローでの属性取得、AIアシスタント経由での企業調査まで、同じデータソースで賄えます。

データ供給元が複数に分かれると、社内で「どの数字が正しいのか」という不毛な確認作業が発生します。全社で同じ企業データを参照できる状態は、運用コストの面でも意味があります。

④自社データを持ち込んで、実際の引き当て率で判断したい

資料や営業説明だけでは、自社のターゲット企業がどれだけ収録されているかは判断できません。

SalesNowでは、実際のターゲット企業リストを持ち込んだうえで、引き当て率、部署直通番号の充足率、組織図の粒度をデモで確認できます。比較は資料ではなく、自社データでの実測で決着させるのが最短です。

なお、月に数十件から数百件程度の少量利用だけを想定している段階であれば、比較すべき相手も価格帯も変わります。用途と料金体系の違いは「SalesNow LiteとMusubu・BIZMAPS比較|少量企業リスト【2026年】」であわせて解説しています。

比較検討で確認すべき7つのチェックポイント

最後に、SalesNowとinfoboxに限らず、この種のサービスを比較するときに確認すべき項目を整理します。カタログの機能一覧を眺めても差はわかりません。自社の条件を持ち込んで検証してください。

チェックポイント1〜4:データの実力を測る

  • 自社ターゲット100社の引き当て率——総収録件数ではなく、自社が本当に狙う企業がどれだけ引けるかを実データで確認します。この1点で判断の8割が決まります
  • 部署直通番号・キーパーソンの充足率——「提供している」ことと「自社のターゲット業種で埋まっている」ことは別です。業種を指定して充足率を確認してください
  • 更新の頻度と方式——どの項目が、どのくらいの頻度で、どう検証されて更新されるのかを確認します。全項目が同じ頻度で更新されるとは限りません
  • データの持ち出し可否——CSVエクスポートの上限、API提供の有無、契約終了後のデータの扱いを確認します。囲い込みの度合いが運用の自由度を左右します

チェックポイント5〜7:運用に耐えるかを測る

  • 既存SFA/CRMとの連携の深さ——同期される項目、方向(片方向か双方向か)、頻度を具体的に確認します。参照リンクだけの連携かどうかで運用負荷が変わります
  • 料金の課金単位とオプション範囲——ID課金か固定か、基本機能とオプションの線引きはどこか、契約期間と増減の扱いはどうかを見積書のレベルで確認します
  • 使う人と使う場面を先に決める——「営業全員が毎日開く」のか「マーケが月次でリストを作る」のかで、最適な製品は変わります。運用像を決めてから比較を始めてください

この7点を両社に同じ質問として投げると、資料では見えなかった差が浮かび上がります。比較は機能表ではなく、自社データを持ち込んだ検証で決着させるのが最短です。

まとめ

SalesNowとinfoboxの違いを、ポジション・データ・機能・料金・評判の観点で整理しました。要点は次のとおりです。

  • 部署直通番号と組織図はどちらも保有しているため、この2点だけでは差がつかない。両者に共通する前提条件として扱う
  • infoboxはインボイス登録法人255万社を母集団とし、Web行動ログのインテントスコアで「今アプローチすべき企業」を提示する設計。200種類超の特徴タグでリストを絞り込める
  • SalesNowは法人単位で580万社以上、企業・組織・部署を含む収録件数で1,400万件超を網羅し、名寄せ・API・MCPまで含めたデータ基盤として設計されている
  • カバレッジの差は件数ではなく母集団の定義の差。エンタープライズ中心なら差は出にくく、中小企業・新設法人まで含めるなら網羅性が効く
  • 料金は両者とも要問い合わせ。infoboxは初期費用+月額費用でアカウント無制限、100名以上は個別見積もり(2026年8月7日時点・公式サイト)
  • infoboxの公開レビューはITreview 3件・BOXIL 18件と母数が少なく、傾向以上の断定は難しい。自社データでの検証が確実

課題が「当てる順番」にあり、ターゲットがエンタープライズ中心で、営業組織全体に配って使いたいのであればinfoboxが噛み合います。

課題が「データそのもの」にあり、母集団を広く取りたい、SFA/CRMの整備から解決したい、APIやAIにも企業データを渡したいのであればSalesNowの設計が合います。

どちらの場合も、自社のターゲット企業100社を実際に引き当てて確かめる工程だけは省略しないでください。

自社のターゲット企業が、どれだけ引き当てられるかを確かめる

SalesNowは国内1,400万件超の企業・組織データを収録し、部署直通番号・組織図の提供、独自のJCコードを基準とした名寄せ、Salesforce/HubSpot連携、API・MCPによる外部提供に対応しています。データの中身と提供範囲は、サービス資料とデモでご確認いただけます。

よくある質問

Q. SalesNowとinfoboxの違いは何ですか?

最も大きな違いは、データベースの母集団の定義です。infoboxは公式サイトで「インボイス登録法人255万社を網羅」と明示しており、実際に取引の対象となる法人に絞り込む設計です。SalesNowは法人単位で580万社以上、企業・組織・部署を含む収録件数では1,400万件超を収録し、全法人を広く網羅する設計を取っています。加えて、SalesNowは独自のJCコードを基準とした名寄せ・情報付与、APIやMCPによる外部提供に対応しており、営業チーム向けのリスト供給にとどまらないデータ基盤としての用途を持ちます。部署直通番号と組織図はどちらも保有しているため、この2点だけでは差がつきません。(2026年8月7日時点・各社公式サイトで確認)

Q. infobox(インフォボックス)とはどんなサービスですか?

infobox(インフォボックス)とは、株式会社インフォボックスが提供する営業データプラットフォームを指します。公式サイトによると、インボイス登録法人255万社の企業情報を収録し、業種・従業員数などの基本条件に加えて200種類を超える特徴タグで対象企業を絞り込めます。組織図・部署直通番号・SNS情報によるキーパーソンへのアプローチ、自社サイトの訪問履歴と外部メディアのログを解析したインテントデータのスコアリングが主要機能です。「適合度」「接点強度」「購買検討温度感」を掛け合わせてアプローチの優先順位を提示する点が特徴として挙げられています。

Q. infoboxの料金はいくらですか?

2026年8月7日時点の公式サイトでは、具体的な金額は公開されていません。公式に記載されているのは「初期費用+月額費用(詳細はお問い合わせください)」「利用部署/アカウント無制限(100名以上は個別見積もり)」「月額固定でデータベース機能と基本のスコアシステム機能を利用でき、一部オプション機能は別途料金」という条件面のみです。無料プランや無料トライアルについての記載も公式サイトにはなく、導線は資料ダウンロードと問い合わせに限られます。第三者の比較メディアには金額が記載されている場合がありますが、公式公表値ではないため、見積もりで直接確認することをおすすめします。

Q. infoboxの評判・口コミはどうですか?

2026年8月7日時点で確認できた公開レビューは、ITreviewが3件(総合満足度4.5)、BOXILが18件(総合評価4.72/5.0)で、母数はまだ多くありません。良い評価としては、直感的に操作できるUI、部署直通番号・キーパーソン・組織図といった情報の充実、リスト作成工数の削減が挙げられています。改善要望としては、人物情報の重複や情報の鮮度、SFAとの連携強化、部署情報が収録されていない企業がある点が投稿されています。件数が少ないため傾向以上の断定は難しく、自社のターゲット企業を実際に検索して引き当て率を確かめる方法が確実です。

Q. SalesNowとinfoboxは併用できますか?

役割が異なるため、併用する構成は成立します。infoboxはWeb行動ログを起点にした「今アプローチすべき理由」の提示に強みがあり、SalesNowは全法人を広く網羅したデータと独自のJCコード基準の名寄せによって、SFA/CRMに入れる企業データそのものを整える役割を担えます。ただし予算とオペレーションの負荷は二重になるため、まずは自社の課題が「当てる順番」なのか「データの土台」なのかを切り分けたうえで判断してください。片方に寄せる場合の判断材料は、本記事の「infoboxが向いているケース」「SalesNowが向いているケース」で整理しています。

高橋 鉄平

執筆者

高橋 鉄平

株式会社SalesNow マーケティング部門

国内1,400万件超の企業・組織データを保有するSalesNowのマーケティング担当。BtoB営業組織700社以上への導入支援を通じて蓄積した、企業データ活用の実践知見をお届けします。

※本記事は情報提供を目的としており、特定のサービスの購入を推奨するものではありません。他社サービスに関する記載は2026年8月7日時点で各社公式サイトおよび公開レビューサイトにて確認した内容に基づいており、最新の情報は各社の公式発表をご確認ください。編集ポリシーについて

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