分析レポート
2026年8月秋採用の立ち上がりが不発 — 2026年7月ピーク不在、全業種減速の中でIT求人だけが下げ止まり
2026年7月の求人146.9万件で前月比-8.6%。過去2年連続で観測された「7月ピーク」(2025年7月は前月比+40.7%)が今年は不在。業種別Top15のうち14業種で前月比マイナスとなり、教育-32%、外食-22%、建設-15%、医療-14%と広範囲で二桁減。IT業だけがほぼ横ばい(-0.0%)で下げ止まり、Vol.10「テック人材需給の三重反転」の続報を示す。企業の秋採用(10月入社)に向けた求人立ち上がりに構造的変調。
テック人材需給の三重反転 — IT成長企業率50%割れ・月次求人-40%・上場ROE20.60%は最高峰
テック領域で3つのデータが同時に反転。供給側はIT業界の成長企業率49.14%と初の50%割れ(4月版51.20%から-2.06pt、15業界で唯一の50%超地位から陥落)。需要側もVol.9のIT業月次求人-40%(4月→6月)で急落。一方Vol.8で分析した上場IT/Web系のROE中央値20.60%は全業種首位を維持。DX/AI採用ラッシュ後の三層構造の調整局面。
夏季採用×業種別人材争奪戦 — IT業4月比-40%の反動と建設・医療+25%の躍進
2026年6月求人159.4万件(前年同月比+15.1%)の内訳。IT業は4月81,955件→6月49,005件で-40%と急落、建設・工事・土木は+25%で6位→4位に躍進、医療・製薬・福祉も+21%。新年度DXラッシュの反動と、人手不足業種の夏季採用シフトが同時進行。
求人市場動向レポート — 7月146.9万件で前月比-8.6%、例年の7月ピーク不在で秋採用の立ち上がりに変調
全数分析による月次定点観測。2026年7月は146.9万件で前月比-8.6%と減速。過去2年連続で観測された「7月ピーク」(2025年7月は前月比+40.7%)が今年は不在。業種別ではTop15の14業種が前月比マイナスで、IT業のみ横ばい(-0.0%)で下げ止まり。
上場企業 業種別 収益性ランキング — ROE 1位はIT/Web系20.60%、業種間ギャップ4.6倍
上場全社3,886社の業種別ROE・営業利益率・自己資本比率の中央値ランキング。ROE 1位 IT/Web系20.60% vs 最下位 美容・服飾4.50%で4.6倍差。業種ごとのビジネスモデルが収益構造に直結。
新設法人レポート — 7月-13.4%で7ヶ月連続前年割れ、6月-2.1%からの再減速
2026年7月は12,282社で前年同月比-13.4%と、6月の-2.1%(下げ止まり兆候)から再び減速幅が拡大。1-7月累計は86,922社(前年95,999社比-9.5%)で7ヶ月連続前年割れが継続。3年で最少水準となり、2025年通年の過去最多更新ストリーク途切れがより濃厚に。
物流業界の雇用二極化 — 業種唯一の倍増率10.93%と縮小企業53%が同居する2024年問題の最前線
運送・物流の倍増率は業種別で唯一の二桁10.93%、前回3月版8.6%から+2.3pt加速。一方、業界全体の従業員総数は半期+1.4%で安定推移、縮小企業53.1%が同居。業界全体は安定でも内部で激しい入れ替わりが進む業界内二極化が顕在化。
成長企業32,889社の実像 — 業種判明63万社を分析、運送・物流11.08%で倍増率がさらに加速
業種判明63万社中で倍増企業32,889社(5.22%)。業種別倍増率は運送・物流11.08%で最高(前回6月10.93%からさらに+0.15pt加速)、IT10.01%も二桁到達。規模別では1000人以上43.28%が最高で、大企業ほど倍増率が高い階段構造。東海地区(愛知2.68%・静岡2.61%)が県内倍増率で全国最高水準。
創業鈍化下の雇用反転 — 中小企業セクターの新陳代謝が次の局面へ
新設法人は4月-10.3%、1-4月累計-7.5%で4ヶ月連続前年割れ。一方で業界別雇用は全15業界で成長企業率が前回から改善し、IT 51.2%、医療49.0%、コンサル48.7%が50%ラインに再接近。「創業最多×倒産最多」局面から「創業鈍化×雇用反転」へ。
業界別雇用動態レポート — 前回悪化からリバウンド、全15業界で成長企業率が改善
15業界の雇用動態を可視化。8月版では前回7月版の全業界悪化から反転し、全15業界で成長企業率が改善。IT 49.51%(+0.37pt、50%割れは継続)、医療49.13%(+1.15pt)、製造45.73%(+1.26pt)と広範囲で回復。ただし50%超えは依然としてゼロ、IT・医療が50%まで0.5〜0.9pt差でリード。カバレッジ4,343万人・287.6万社。
IT求人が3位浮上 — GW明け転職市場の業種別ジョブ・スイッチ
4月の業種別求人ランキングでIT業が前月5位から3位に浮上、機械系(30,228件)が新規10位入り、教育が圏外脱落。月次推移では2025年4月→5月で-14.6%減退。GW明けは「年2回波」の谷へ。
新陳代謝の加速 — 創業過去最多と雇用縮小の同時進行
2025年新設法人159,897社で過去最多、倒産は12年ぶり1万件超。2026年3月の成長企業率50%超は2月版3業界(IT・コンサル・医療)からIT一強に縮小。新陳代謝の第2フェーズ。
新年度ラッシュが消えた — 3月の求人-21.9%、新設法人も3ヶ月連続マイナス
例年4月入社に向けた求人ラッシュが2026年は弱まる。求人は2025年3月の特異値とのベース効果も含む。新設法人Q1は-6.6%。4月のピーク月データが分水嶺。
IT人材の奪い合い、建設では1万社が縮小
560万社データで採用格差5.6倍の実態を分析。IT業界は成長企業率51.7%でトップ、建設業は714万人を抱えながら縮小企業が9,000社上回る。
求人の3件に1件が人材業界
560万社データで業種間格差5.6倍の実態を分析。人材業が全体の34.5%を占有し、2位・外食の5.6倍という極端な偏りが判明。
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上場企業 決算分析
上場企業3,853社の業績・採用動向・事業シグナルを多角的に分析
従来型データベースとは異なる、AI企業データプラットフォームとしての3つの構造的な強み
全数分析 — サンプリングではない
1,400万超の企業・組織データの全法人データを対象に分析。法人番号をキーとした悉皆調査であり、サンプル調査の偏りがありません。
日次データ処理 — 月次ではない
Webクローリング・公的届出・プレスリリースなど複数ソースをAIで統合し、毎日230万件のデータを処理。月次更新の従来型調査とは鮮度が異なります。
公的統計との照合 — 独自データだけではない
各レポートで厚労省・経産省・国税庁などの政府統計と照合し、乖離がある場合はその理由を明記。クロスチェックによる信頼性を担保しています。
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